EMSプロジェクト

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活動紹介

 環境マネジメントシステム改善プロジェクト(EMSP)の現状について、現責任者の青山俊輔さん(11期、理科一類)、そして、新入生の鈴木聡さん(12 期、理科一類)、根岸勇太さん(12 期、文科二類)に話をうかがった。
[記事:竹内一翔(9期)]

EMSPとは

 EMSP とは、「問題が発生しない限り変わらない、すなわち、継続的に変わらない駒場キャンパスの環境対策を、マニュアル化し、改善していくことで、シンプルかつ合理的なものにしようとする取り組みである。」と、青山さんは語る。

 現在、教養学部の事務職員は短いスパンで交替しており、前任者から後任者への引継ぎが上手く行かないことが多く、その結果、新しい取り組みも一からやり直す羽目になってしまうことが多いらしい。つまり、K-net や環境安全管理研究センターが存在しても、環境対策がスムーズに進んでいかない側面がある。このような状況下で、「他大学の事例を調べたり、エコステージの勉強会への参加を通してEMS(環境マネージメントシステム)自体への理解を深め、駒場に適応する形への最善化をする努力が重要である。」と、青山さんは考えている。

プロジェクトの課題は…

 プロジェクトが抱えている問題点は、「自分たちのEMS への理解が追いつかないため、伝えるのが難しい」点にあるようだ。実際に「マネージメントシステム」と聞くと、学部側の人たちは権力的な響きをもって捉えてしまうらしい。これからは、「自分たちもさらに説得力を付け、K-net でEMS について話し合う懇談会を設け、top down からbottom up なシステムを提示していく」方向性であるようだ。

今後

 来期以降、中核的存在としてプロジェクトをリードしていこうと考えている鈴木さんは、「半年間活動してきて、充実感を味わえた。普通に大学で生活しているだけでは、環境対策など調べないので意外なことが多い。例えば、本郷と駒場とでゴミの分別方法が異なることなど。これからは、技術的な改善のみならず、社会的な改善も自分の見える範囲で行っていきたい。」と語る。また、根岸さんは「いろいろな人の話を聞くことで、知識が入ってくる。このプロジェクトで学んだことを自分の生活に生かせたらいいと思う。」と語る。

 これからのEMSP がメンバー一人ひとりの更なる知識の獲得・運用によって、「駒場のシステムを内側から体系的に変える原動力」(根岸さん・談)となり、最終的にはISO のような成文化された国際規格の作成へとつながることを期待したい。そして、充実した活動を後進へも脈々と受け継いで行っていただきたいと思う。

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