関連ページ活動紹介去年水プロジェクトとしての活動に区切りをつけ、新たに自然プロジェクトとしてのスタートを切ったこの一年、責任者の前田裕太(理科U類2年、12期)さんはどのようにプロジェクトを動かしてきたのだろうか。前田さんをはじめ、自プロメンバーに話を聞く機会を得た。【文責:星野真有美(11期)】 水プロから自プロへの転換 水プロの、自然に親しみながら調査・観察等の活動を行うという性格を残しつつも、水辺環境に囚われない広範囲での活動を行うことをコンセプトに始まった自プロ。その狙い通り、自プロの今年一年の活動は様々な場所への活発なフィールドワークで彩られることとなった。 今年一年間の活動最も印象的だったのは、新歓期に行った青梅で見学した鹿の食害だという。このような実体験は部室を飛び出してみないとなかなか実際には得られないものだ。また、他にもメンバーを募って間伐体験をしたり、谷津干潟や所沢のごみ山でのフィールドワークも行った。実地に行くと、同じような活動をしているグループと交流する機会に恵まれることが多いという。このような、地元で地道に活動を行っている人々との交流も、フィールドワークならではの醍醐味だろう。「自プロでは、実体験、新たな知識、交流を得ることができる。これからの自プロに必要なのは、情報の発信です」と、前田さんをはじめとした自プロメンバーは語る。今までの三四郎のプロジェクトは報告書という紙の媒体に活動報告をまとめるのが主流だったが、後輩たちに活動を引き継いでいくためにも、もっと参照しやすく、利用しやすい形は無いだろうかと模索しているところだと言う。その現れの一つとして、間伐に参加して得た体験をまとめ、三四郎のHPの特集で取り上げてもらうことを検討中だという。自プロでは、フィールドワークを行った後に毎回反省会を行い、順次調査の結果をまとめていくスタイルをとっているので、他の活動の報告も待たれるところだ。 今後の活動の展望 先にも出たとおり、今後の自プロの目標は「発信」となりそうだ。まだまだ具体的なところまでは行ってはいないが、自プロのHPを立ち上げるという案も出ているという。このHPに報告書を掲載することによって、データの蓄積も利用もしやすくなり、今後の活動につなげやすくなる。また、インターネットという開かれた媒体を用いることで、自プロの活動を多くの人に知ってもらうこともでき、新たな交流も期待できる。しかし前田さんは「フィールドごとに活動を区切っているのは負担を少なくして色々な人が気軽に参加しやすくするため。HPの運営という負担が増えた場合、自プロとしてどこまでやっていけるのかが不安」と語る。 関連ページ |