7.葛西臨海公園・谷津干潟


・目的
・実地記録
 <葛西臨海公園水族園>
 <葛西海浜公園西なぎさ>
 <谷津干潟>
 <谷津干潟自然観察センター

・資料
・リンク

地図 1   2 (右上のサテライトで衛星画像)


目的:

東京湾は、赤潮や青潮が毎年発生しあまりいい印象を持っている人はいないかもしれませんが、本当は自然の豊かな所があるはずです。特に干潟は自然浄化機能を持っており、生物多様性にも富んだ場所です。しかし近年埋め立てにより消失しつつあるという問題があります。そこで葛西臨海公園も谷津干潟も近い上に、干潟を保全している場所なので、そこに「東京湾の干潟を見に行こう巡り」企画が提案されました。


葛西臨海公園に行くことの目的は、埋め立てられて新たに作られた自然を見ようということです。その内部にある水族園を「自然とは呼びがたいが、多くの人に親しまれている場所であり、自分たちのように自然好きではない一般の人にとっては気軽に訪れることが出来る自然に興味を持つときの入り口のようなものではないか」と位置づけ訪れました。実際東京などに住んでいる人だと初めから自然に触れる機会がない訳で、そういう人が自然に興味を持つためには水族園みたいなものが必要なのだと思います。

もちろん干潟のことも研究している施設なので、そこを見てから干潟に行くと理解が深まるという目的もあります



実地記録

<葛西臨海公園水族園>

9:30葛西臨海公園駅に集合しました。その日はあいにく雨でした。ウォーキング大会が開かれていたようで様々な年齢の人々が集まっていました。なかなか開放感のある駅で好きです。


こうして、三人が集まったところで今日の目的の一つである水族園へ向かうことになりました。道中、水族園近くに何故か塩素のにおいがする噴水があったのが気になりました。非常に身体に悪そうでした。




















まず初めに出迎えてくれたのがアカシュモクザメさんです。きれいだけどどちらかといえば殺風景な水槽をゆったりと泳ぐサメ。ふわふわと浮いているような泳ぎ方に一同し見入ってしまいました。別名ハンマーヘッドシャーク、あまり人を襲わないそうです。




 


次に目を引いたのがマグロです。直径
8メートルぐらいの円筒型の水槽をグルグルとひたすら回り続けるマグロ。その大きさと速さに圧倒され、マグロマグロ〜とずっと見ていました。たまにものすごい勢いで泳いだりするのは見物ですよ。








水族園を色々楽しみつつ水槽を上から見ることができるところにやってきました。ここでは飼育員さんが魚に餌をやっているシーンを見ることができました。餌やりも難しいらしく、ある魚に餌をあげようとしても、別の魚がその餌を食べてしまったりして当初の目的の魚には餌が届かないといったことがあるようです。この時は飛び魚に餌をやろうと奮闘していました。





他にも干潟を実際に展示している所を見たりして水族園を十二分に楽しんできました。自然に興味を持つという水族園の目的は達成されたようです。


次は西なぎさへ。



<葛西海浜公園西なぎさ>

 

水族園を楽しんだあと、西なぎさへ徒歩で向かいました。天気は写真からも分かるように良くはなかったのですが、多くの人々が集まっていて休日を楽しんでいました。駅前で見たウォーキング大会の人々、広場で遊んでいる人などなど。視界が一気に広がり景色を楽しみました。そして、私達は西なぎさへの期待を高めつつ、道を進んでいきました。









さて本題の西なぎさに到着しました。が、・・・どうしよう。水族園で学んだことを生かして西なぎさを楽しもうと思ったのですが、生物のいる気配が全くしなかったのです。ひたすら砂を掘ってみたり、水際をよくよく見てみたりしましたが生物を発見できず、自分達の調査能力のなさをすこしばかり嘆きました。でも、リフレッシュできたので良しとします^^








<谷津干潟>


西なぎさを訪れた後は次の目的地である谷津干潟を目指しました。谷津干潟は南船橋駅に移動してそこから徒歩で10分ほどの所にあります。


谷津干潟全景
ちなみに谷津干潟の全景はこのような感じ。四角く区切られていて、2本の水路だけで海とつながっています。写真のとおり、まわりは住宅街であったり、大きな道路が通っていたりします。


(写真は谷津干潟自然観察センターのHPより)

これでラムサール条約登録地だというのだからちょっと不思議です。



さて、歩いてしばらくすると周りがフェンスで囲われた広い池のようなところにたどり着きました。これが谷津干潟でした。こんなにもフェンスで囲われて水面から遠ざかっているとは、と驚きました。
遠くから眺めていても仕方がないので、私達はもっと干潟に近い所を探して谷津干潟の周囲を一周することにしました。


(鳥獣保護区特別保護地区)





谷津干潟は、シギ・チドリ類が多く飛来することで全国的に有名だそうです。この日も色々な種類の鳥たちを観察することが出来て、やはりラムサール条約登録地なのだなと思いました。ただ、鳥の名前を知っている人がいなかったので「あ、鳥だ!」「さっきとは違う鳥だね・・・」「ふーん」と、こんな感じで進行してしまったので、もっと詳しい人がいれば面白かったかと思います。(後の谷津干潟自然観察センターでもらったパンフレットを見ながら回れば鳥の名前も分かったのに・・・)





近い水面を捜し求めて谷津干潟周囲を歩き回ること数十分。谷津干潟の面積は
40haあるそうです。なかなか広い。そして 一番水面に近いのがこうやって柵で遮られたところでした。谷津干潟は中にはいって遊ぶ場所というわけではなくて見るだけという感じでした。ラムサール条約の登録地でもあるためなのでしょうか。








こうして谷津干潟を一周する間に様々な種類の鳥を見ることができたわけですが、この写真からも分かるように干潟の周りには大きなマンションが林立しています。他にも高速道路が干潟を分断していて
人間の生活が鳥に影響してはいないのだろうかとどうしても思わずにはいられない感じでした。





<谷津干潟自然観察センター>



大分歩いた後に、谷津干潟自然観察センターにやってきました。みんな脚がもう疲れきっていたので、センターに来るなり椅子に座って休憩しました。



丁度、センターの指導員による映像を交えたレクチャーが行われたので、ここでは谷津干潟がどのような経緯で今のような形となったかや、干潟における食物連鎖について聞くことが出来ました。



また、観察センターには高性能の双眼鏡が置いてありました。これを使えば干潟にやってきた鳥を詳しく観察することが出来ました。この双眼鏡の性能のよさにみんな驚いていました。他にも鳥の声を聞くことが出来る装置、干潟についてのクイズ問題、などなどがあり、谷津干潟での野鳥の観察の助けになるような施設でした。




ちなみにこの写真は谷津干潟がラムサール条約に登録されていることを証明する文書です。観察センター内に飾ってありましたので、記念にパシャリ。



最後に、センターを出て歩いて南船橋駅まで戻り、解散しました。楽しかったです!






資料:

@.なぜ谷津干潟は保存されたのか?

A.東京湾岸の干潟

B.ラムサール条約



リンク:

葛西臨海公園

谷津干潟自然観察センター

横浜 海の公園

東京港野鳥公園

三番瀬(Wikipedia)

ふなばし三番瀬海浜公園

行徳野鳥自然観察舎(市川市)

盤洲干潟を守る会

調べます!日本全国の干潟



このページの先頭へ

活動紹介トップへ
トップページへ