駒場祭

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活動紹介

2005年11月25日(金)から27日(日)の三日間、東京大学駒場キャンパスにおいて第56回駒場祭が開催された。環境三四郎ではエコプロジェクト(エコプロ)の手伝いを行ったほか、スタディーツアーのメンバーと、12・13期メンバーがそれぞれ個性ある模擬店を出した。

エコプロジェクト

 エコプロの活動は春から始まる。一年生も積極的に動かなければとても祭の環境対策はできない。とはいえ、私自身は当初それほど積極的ではなく、毎週のミーティングでの話もそれほど身を入れて聞いてはいなかったように思う。
 しかし、本郷の五月祭で環境対策の手伝いをした頃からエコプロが面白くなった。大勢で無心にごみをかまっているだけで妙な高揚感がある。なぜかこれが楽しい。
 五月祭後はエコプロの活動も本格的に動き出す。印象に残っているのは、企業の協賛を得る活動である。企業から協賛を受けるとは、大学の学園祭ともなると違うなと驚いた。
 また、エコプロでは一年生もそれなりに責任のあるポジションに付けられる。私は広報班の班長になった。私は班長らしい指示があまりできなかったのだが、皆良い仕事をしてくれたので助かった。広報班以外のところでは生ごみの堆肥化の導入やスタンプラリーの実施などの新たな試みもなされ、皆活発に活動した。
 時の経つのは早いもので、駒場祭の日はあっという間に近づいてきた。
三日間の祭の間は、ひたすら忙しかった。本郷の先輩や他大生も手伝いに来てくれるが、それでも忙しい。皆、ごみの分別指導をしたり子供とエコ実験をしたり、スタンプラリーを終えた人に景品を渡したり。夜はごみ集積場で遅くまで働いた。
 無心に働いている内に案外あっけなく祭は終わるもので、模擬店もごみ山もなくなったキャンパスはあっけなく日常の姿を取り戻した。
 とりあえずは、疲れた。催し物の一つも見ずにひたすら働いたのだから。しかし気分は悪くない。たかだか数十人の組織が、多くの人と協力しながら、あれほど大きな祭の環境対策をやり遂げたという達成感がある。
 もちろん反省すべきこともあったが、今年共に頑張ったメンバー、そして来年新しく加わるメンバーと共に、エコプロの活動をよりよいものにしてゆければいいと思っている。【文責:中村道宏(13期)】

「たいすき。」

たいすき。

 「真面目な内容を。でも祭りなのだから楽しまなくちゃ!」というのが、駒場祭で行ったスタツアアウトプット企画「たいすき。」のコンセプトであった。
(スタツアについてはひろがるつながりp30参照)
 駒場祭でスタツアの成果を発表しよう、という話はだいぶ前からあったが、桐生さんが屋外企画として申請していたのは少し意外だった。はじめはイメージが浮かばず悩んだが、そんな中で10月の頭に行ったグローバルフェスタは示唆するところが多かった。国境を感じさせない空間、熱心に自分達の活動を説明してくれる人達。扱うテーマの重苦しさとは裏腹に、会場はパワーに満ちていた。人に何か伝えるには「熱」が必要なのだ。単に知識を得るだけの場ではなく、来た人誰もがタイの雰囲気を肌で感じられるような企画にしたいと、そのとき強く思った。
たいすき。
 タイで撮ってきた沢山の写真と、タイの雰囲気を醸し出す鮮やかな装飾。スタツア中お世話になったNGOに協力して頂き、タイのAIDS患者や山岳民族の人々が製作した民芸品の委託販売も行った。展示はスペース的に厳しいものがあったが、スラム・AIDS・山岳民族など、メンバーがツアーを通して学んだことを一通り網羅した、妥協ないものになったと思う。仕事や旅行でタイに行っていた人、タイからの留学生、開発問題に興味のある学生など、類は友を呼ぶというかんじで、当日は祭りを通じて新しいつながりをつくることができた。
 東大の学園祭は展示企画があまり充実していない。屋外ではなおさらだ。私自身、展示企画=真面目、屋内、というイメージがあったが、祭りの喧騒の中にあるからこそ人に訴えることができるような、来る人を独自の引力で惹きこむような、そんなパワーのある企画が、もっと増えてもいいのではないかと思った。【文責 :小松才恵子(13期)】

三四郎の模擬店

模擬店

■始まりは2005年7月の13期会
 駒場祭でなにかやろうというのがきっかけだった。五月祭とは違い環境三四郎らしさを出そうということで、エコクッキングを行うこととなった。ポイントは人参を皮まで使うことと、ピーマンの種も使うこと。ただ、これだけでは物足りないということで、割り箸持参者に割引をすることや、割り箸についての展示を行うことで更なる環境アピールをしようと決定した。

■駒場祭当日
 ミネストローネ300円、割り箸持参者は250円。平日の金曜日は客足もまばらだったが、土曜日・日曜日は盛況で、3日間合計260食程度を売り上げることができた。同時に、割り箸持参者の割引・エコクッキングのアピールと、割り箸問題について展示を行った。割り箸問題については、先輩方の作った「割り箸から見た環境問題」報告書(1999春)を参考にした。また、エコ企画に認定されていたので、エコラリーのスタンプ台も設置した。
模擬店
■エコの効果
 エコクッキングをおこなったが、特に売れ行きには影響しなかった。
 展示に関しては、エコクッキングに関しても、割り箸問題に関しても、立ち止まって見てくれた方はいたので、興味を持ってもらうことには貢献できた。中には、書いてある内容について質問してくる熱心な人もいた。
割り箸持参者への割引も、全体の25%の60食程度あり、初めてやった試みとしてはまあまあの結果だった。

■模擬店を通じて
 今回の模擬店を通して、自分自身も割り箸問題に興味を持てたので、良かった。
 ただ、割り箸持参者への割引のアピール不足、展示の完成度の低さ、エコクッキングのポイントの物足りなさは反省点。今後、環境三四郎で模擬店をおこなう機会があったら、今回のエコクッキングの反省も踏まえ、「交流を深める」という目的と、「三四郎らしさ」を同時に達成してほしい。


 最後に、今回三四郎の模擬店が成功を収めたのは、忙しい中協力してくれた12期、13期の方のおかげです。本当にありがとうございました。また、模擬店に立ち寄ってくださった皆さんにもお礼を述べたいと思います。ありがとうございました。【文責:守谷修(13期)】

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