KEEP

関連ページ

→2005年KEEP

活動紹介

 2005年度から従来のEMSPの活動を踏襲しつつも、新たな一歩を踏み出した"KEEP"。発足初年度は12,13期のメンバーが中心となって活発に活動していた。活動二年目を迎えるこのプロジェクトについて責任者の鈴木悟司くん(理科T類2年、13期)と、太田祥宏くん(理科T類1年、14期)にお話を伺った。 【文責:磯部元洋(11期)】

KEEPって何をするプロジェクト?

 KEEPは、2004年度までのEMSP(環境マネージメント改善プロジェクト)を受け継いで発足したプロジェクトである。しかし、活動内容について鈴木悟司くんに聞いてみると、意外にも「きゃんエコ(キャンパスエコロジー活動)と対比して考えるとわかりやすいと思います。」という答えが返ってきた。  シケプリ回収や、環境月間などの活動を主体としていた従来のきゃんエコであるが、その趣旨は、"学生"が動き、"学生"の環境意識を向上させキャンパス内の環境を改善していくというものだった。これに対してKEEPは"システム"を変えていくことによって、キャンパス内の環境を向上させていこうという活動のようだ。  KEEPの活動を具体的に見ていくと、その理念がよくわかる。2005年度、廃棄物に着目したKEEPの実績は大きく3つ挙げられる。@学部に対するビニールoプラスチックリサイクルの提言、A学部に対するごみ箱の分別表示o設置場所に関する改善の提言、B生協のリサイクル弁当(ミンミoリoリパック)の回収率向上を目指した回収の実験や生協との活動、である。(2005年12月までの活動の詳細に関しては「つながりvol.10」を参照していただきたい。)2006年1月に教養学部に提言書を提出し、5月に回答があったという。ごみ箱の設置に関しては改善していくとの返事をいただいた。    彼らの地道な現状分析や学部への提言という姿勢はまさにEMSPの"システムの改善"という思想を受け継いでいる。それでありながら、身近な対象に焦点を絞ったことでこのような具体的な成果が上がったと言えよう。

2006年度の活動は?

 今年度は、キャンパス内の"紙"の問題に関する活動をしていきたいという。過去のきゃんエコでも古紙回収の活動はあったが、KEEPではリユースも含めた3Rの観点からの活動を目指すために、現在はキャンパス内の紙の流れやリサイクル業者などに関して調査中だ。  今年のKEEPはこれ以外にも幅広い活動がある。4,5月には生協から、駒場のコミュニケーションプラザのごみ分別の調査o分別表示の改善などを依頼され、現在活動中だ。6月初旬には長野で行われたISO学生委員会全国大会に招待され、各大学の学生委員会の活動などを学んできた。さらに、6月には環境月間があり、ミンミoリoリパックの宣伝や回収場所増設に関する活動が待っている。「過去の三四郎の活動で、学部や生協などから三四郎に期待されている部分がある。同時に、僕らが彼らに求めていくものもあるし、両方の活動のバランスをとっていきたい。」と鈴木くんは言う。昨年に比べ仕事の量は増えたが、メンバーが互いに仕事を効果的に分担するよう工夫している。

一年生にとってKEEPの魅力は?

 今回のインタビューに参加してくれた太田祥宏くんにも話を聞いてみた。KEEPの魅力は、「活動の中でも一番成果が見えやすい」ことだそうだ。確かに、新しい分別表示を考えたり、ごみ箱が新しく設置されたりと成果が見えやすい。これらの成果も昨年度のメンバーが「一年間を目途に成果を出す」と目標を立てて合理的にプロジェクトを進めてきた結果であろう。

 入学してまだ2ヶ月の太田くんも、既に調査などで活躍しているという。他のプロジェクトにも積極的に参加しており、KEEPにとっても、今後の環境三四郎にとっても頼もしい存在だ。フレッシュな力が集結したKEEPの今後の活動にも注目していきたい。

KEEPの軌跡

2005年3月 EMSPを受け継ぎKEEP発足
2005年6月 ミンミ・リ・リパックの回収実験開始
2005年11月 学生にキャンパス内環境に関するアンケートを実施
2006年1月 学部にビニールプラスチックリサイクルに関して提言書を提出
2006年1月 駒場の各主体を集めてK?netを実施
2006年4月 生協から分別表示の改善依頼を受ける
2006年6月 ISO学生委員会全国大会
2006年6月 環境月間

関連ページ

→2005年KEEP

ページの先頭に戻る