堆肥化プロジェクト

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→2006年度堆肥化実験結果報告書(PDF,431KB)

活動紹介

 しばらくの間休止していた堆肥化プロジェクトが昨年末から再開し、今年度は本格的なプロジェクトとして活動している。放課後のミーティング中の部室にお邪魔し、堆肥化プロジェクト責任者の加藤紳也くん(13期)をはじめとするメンバーのみなさんにお話を伺った。【文責 10期・榎堀都】

堆肥化の再開から現在に至るまで

 2005年のクリスマスイヴに落ち葉の堆肥化は再スタートした。きっかけは、2005年の駒場祭において、「毎年配っていた堆肥がなくて残念」という来場者からの声を受け、せっかく今まで続けて来たものをやめるのはもったいないと感じたからだという。 こうして、駒場地区で『駒場リサイクルの会』として駒場野公園の落ち葉堆肥化の活動などを行っている住民の方のご指導、ご協力も頂きながら、ゴミ袋50袋分の落ち葉(約270s)を使って堆肥化実験を行うこととなった。年の明けた2006年2月には、堆肥の発酵が進み、堆肥の温度は60℃に達することもあったというが、5月29日現在では37〜39℃と落ち着いてきている。これが常温になれば堆肥の出来上がりだそうだが、それまでにはあと1、2ヶ月かかりそうということであった。

普段の活動内容

 駒場キャンパス内の矢内原公園に堆肥BOXは設置されている。約3m四方の箱を3つに区切り、3種類の堆肥を実験中である。1つ目は落ち葉だけのもの、2つ目は落ち葉に1割強の銀杏の葉を混ぜたもの(一般的に銀杏の葉は堆肥化しにくいと言われている)、そして3つ目は落ち葉に学内の食堂から出た生ゴミを混ぜたものである。2週間に1回、切り返しといって、落ち葉の発酵を進めるためにかき混ぜる作業を行っている。これはかなりの重労働のようであるが、努力のおかげで順調に堆肥ができつつあるということである。ミミズやハサミムシなどの生物も多く生息しており、堆肥の質も問題ないようだ。  出来上がった堆肥は駒場祭で来場者に配布されるほか、まだ数は少ないが、矢内原公園にて堆肥を使ってプランターで花を育て始めている。  また、メンバーは体を動かすことだけでなく、農学部の先生に話を聞くなど、土や菌といった堆肥についての知識を身につけようとしており、活動意欲が非常に高いことが伺えた。

今後の目標

 今年度は自然プロジェクトと合同で、駒場小学校の小学生に体験授業を行う予定である。また、矢内原公園においてある堆肥で育てた花が、学生課にも「学生からキャンパスをきれいにしていこうという行動があるのが大変うれしい」と好評で、今後、学生課と連携して何らかの活動を行っていこうという計画もある。  将来的には、堆肥化実験を通して学生にも環境に対する意識を持ってもらい、キャンパス環境の改善につなげたいということである。また、堆肥化「実験」というからには目標をもって行い、駒場キャンパスゼロエミッションの第一歩としていきたいと語ってくれた。

インタビューを終えて

 今回のインタビューで、堆肥化プロジェクトが、切り返しという「肉体労働」や「イベント」だけではない様々な活動を通して、成熟しつつあることが感じられた。メンバーのみなさんが語ってくれたように、この堆肥化実験が次の活動に繋げられ、緑の多い駒場キャンパスを活かせるプロジェクトとして今後発展していくことを見守りたいと思う。体を動かしたい、楽しく交流できる場を一緒につくりたいという方は、矢内原公園の堆肥BOXへ。そうでない方も、堆肥化プロジェクト・ブログで堆肥化実験の様子が写真つきで紹介されているので、是非どうぞ。

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