関連ページ
環境の世紀を切り拓く 〜キャンパスからの変革〜
活動紹介
環境三四郎は、2008年10月に設立から15周年を迎えた。
この節目の年を迎えるに当たり、
- 環境三四郎のこれまでの活動成果を振り返ること
- 活動成果の振り帰りを今後の活動に活かすこと
- その成果をより多くの人に伝え、活動の参考・きっかけにしていただくこと
の3点を目的に設立15周年記念事業が企画された。
実施されたのは以下の3つの企画である。
- 15周年記念合宿
- 公開シンポジウム「環境の世紀を切り拓く 〜キャンパスからの変革〜」
- 環境三四郎15年史
ここでは、その中でも中心となった企画であった、公開シンポジウムについて紹介する。
※本文中の肩書きは全て当時のもの
公開シンポジウム「環境の世紀を切り拓く 〜キャンパスからの変革〜」
企画の経緯・目的
本企画は、15周年記念事業の目的の中でも3つ目の「より多くの人に伝え、活動の参考・きっかけにしていただくこと」を中心に企画された。
環境三四郎は、1993年10月の設立以降、東京大学内の活動を軸に、企業(日本コカ・コーラ、ローソンなど)や行政などとも連携を取りながら、環境問題に対する取り組みを行ってきている。
そのため、活動の振り返りが、「環境問題を解いていくための活動に周りの人々をどのように巻き込み、ネットワークを作るのか」という命題への答えのヒントとなるのではないか、というのが企画の原点である。
概要
本企画では、まず環境三四郎の15年間の活動を簡単に紹介した。
ついで、直近の活動の事例である「学生会館エコ改修と運営のための特別講座」(東京大学TSCPとの協働プロジェクト)を紹介した。
そして、これらの発表をふまえ、「エコ」社会実現のための方策を議論するパネルディスカッションを実施した。
企画は、以下のプログラムに沿って実施された。
主催:環境三四郎
後援:環境省、東京大学AGS、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)
日時:2008年10月25日(土) 14:00 〜 17:00 (開場 13:30)
場所:東京大学 本郷キャンパス 安田講堂
- 環境三四郎15年の歩み
泉 岳樹(0期)、河原 圭(5期)、広瀬 雄一郎(11期)
- 東大サステイナブルキャンパスプロジェクトの紹介
- 概要説明
東京大学教授 花木啓祐 氏
- 学生会館エコ改修の事例の紹介
- 学生と大学からはじめる「エコ」社会
パネリスト
東京大学総長 小宮山宏 氏
環境省総合環境政策局長 小林光 氏
AGS-UTSC代表 荒川あゆみ
環境三四郎 巻島隆雄 小川拓哉 竹内文乃
司会進行 野上大介(環境三四郎)
成果と今後の課題
公開シンポジウムへは、約350名の来場をいただいた。また、来場者アンケートを実施し、224名から回答をいただいた。
アンケート回答者の内訳は、
- 東京大学の関係者(学生、教職員) 18%
- 他大学の学生や教職員 29%
- 会社員・公務員 32%
となっており、東京大学の関係者のみならず、幅広い方々にご来場いただくことができた。また、アンケート回答者の約半数は、内容に対して満足したと回答し、約4割の来場者からは、周囲を巻き込んだ環境活動を行うきっかけとなった、との回答をいただいた。
環境三四郎の15年間の活動の継続に価値がある、という自由回答も多くいただいており、これらの結果から、当初の目的は一定程度果たしたと考えられる。
一方、来場者からは、自省をふまえない内輪に閉じたシンポジウムであったという意見、進行等に不慣れな点があったという意見など、今後同様の対外発信を行う上で、より謙虚な姿勢で丁寧な準備を行うべきというご指摘をいただくことが出来た。
環境三四郎としては、自身の活動に対して謙虚な姿勢で振り返ることは当然のこととして、より創造的な活動を、周囲を巻き込みながら行って行くべきと考えている。
具体的には、シンポジウム内でも課題に挙げられた、大学・学生・地域との「つながり」を構築していく活動をいかに実践していくかという視点から、活動をより創造的にしていく必要があると考えている。
文責:野上大介(6期)