ビラプロジェクト

活動紹介

ビラプロジェクトは、主に新歓期のビラを対象として、紙の使用量削減を目指しています。

背景

教室にまかれたビラ 大学で使用される紙の量は、大学が教育機関の一種であるために膨大になりますが、サークル活動に使用される紙の量はその中でも一定の割合を占めていると考えられます。

例えば、オリエンテーション委員会により毎年作られる、各サークルの新歓ビラを集めた新入生向け「ビラ詰め封筒」だけでも、2010年度には計3tを超えました。
一方、2010年度初めに駒場では、環境三四郎に以前にあった紙の削減を扱うプロジェクトの活動がなくなっていたのに加え、紙の使用量に関する調査も長い間なされていませんでした。

目的

紙を使用する上で不足しているかもしれない環境意識を持ってもらうためにも、無駄が多く削減できる可能性もあると思われる新歓ビラの紙使用量を削減することを主な目的として、各サークルに配りビラや置きビラをB5版からB6版にすることなどを提案し、実行してもらうことを目指します。

このために、各媒体の宣伝効果について調査を行って公表し、またオリエンテーション委員会や学生会館運営委員会などの関係する学生団体と折衝を行って、円滑に活動が進むようにします。
この他に、現状の把握のため、紙の使用量についても調査を行います。

2010年度の活動

2010年 9月 参加の呼びかけと第一回準備ミーティング
活動方針の決定(3人が参加)
2010年10月 第一回ミーティング
2010年11月 第一次アンケート調査 (兼 駒場祭関連のプロジェクト・活動の宣伝)
環境の世紀の貼りポスターはほとんど見られていなかった
2010年12月 第二次アンケート調査
2011年 1月 オリエンテーション委員会にビラ用紙削減の企画書と意見書を提出
オリエンテーション委員会との話し合いを開始
2011年 1月 第三次アンケート調査 (兼 リユース市家具・家電回収の宣伝)
2011年 1月 第一回サークル代表者会議で、ビラに関するアンケートが行われる

活動内容と今後の展望

まだ一年間の活動をしていないので、今後も参加者の興味によって柔軟に活動のかたちを変えていく予定ですが、ここでは、これまでの流れから今後の展望を見ていきたいと思います。

簡単に言えば、「ビラをB5からB6にすればいいじゃないか」というのが基本的な発想でした。しかし、B5からB6にすれば、アピール力が小さくなったり、載せられる情報量が減ったりすることが考えられます。

こうした懸念を払拭するため、ビラプロジェクトは、新歓期のビラが印刷されるまでまだ余裕のある年越し前に、アンケート調査などによって各サイズの紙で作ったアンケートの回収率をはかるといった活動を行いました。
その結果、B5からB6にした場合、アンケートの回答率はかえって上がることが分かり、ビラを半分のサイズにしてもアピール度合いは小さくならないことが示唆されました。

この結果を、オリエンテーション委員会が行うサークル代表者会議の場で発表することを考え提案しましたが、委員会としては特定のサークルを委員会と同じ立場に立たせることはできないということで、サークルに対するアンケートのみが可能とのことでした。
このため、各サークルに訴えかける手段がかなり限定され、他の手段を考える必要がありましたが、プロジェクトメンバーが少ないこと、また各メンバーが多忙であることなども相俟って、充分に各サークルに訴えかけられていない状況です。

今後としては、時宜を得て各サークルにビラ用紙の使用量削減を訴えかけ、そのために必要な調査なども行っていくと同時に、紙の使用量自体に関する調査も行いたいところです。
この際には、環境三四郎で以前に行われた紙の使用量に関する調査と比較可能なデータを取りたいと考えています。

また、B5のビラをB6に縮小印刷する方法はよく知られておらず、面倒だという印象を受けることが多いようです。
さらに、写真を載せるためにはB5のサイズが必要になるという意見もありました。
こうした点についても今後検証・改善していくことが必要になるでしょう。

文責:小林祐一郎(18期)

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