講義「環境の世紀」とは?
環境三四郎が主題科目の全学自由研究ゼミナールにおいて企画・運営をさせていただいている講義です。
責任教官の先生からアドバイスをいただくこともありますが、基本的にはプロジェクトメンバーによるミーティングを通して
講義は作られていきます。
これまでの講義でお呼びした先生の一覧や講義録は 「環境の世紀」資料室
から見ることができますので、イメージを湧かせるのにお役立てください。
活動の歴史
「環境の世紀」は、環境三四郎を創立したメンバーが、当時は今と違って駒場キャンパスに環境問題を学べる講義がなかったために、
それならば自分たちで作り出そうということでスタートしました。第1回目の講義は1994年度の冬学期(10月〜2月)に行われました。
それからほぼ毎年開講され、2011年度の冬学期で17回目の開講となりました。
ひとくちに「環境問題の講義」といっても、トピック、着眼点、授業形態などの組み合わせを考えると、
その数は無数です。なので年度ごとに全く違った授業が展開されるという自由さが 「環境の世紀」にはあります。
年によっては講義全体でテーマを決め、それを軸に講義をする、という形をとることもありましたし、
講義後に先生を交えた事後ゼミを開くこともありました。たとえば、2004年に行われた「環境の世紀11」では、
「エコブームを問い直す」をコンセプトに講義と事後ゼミが行われ、終了後講義録をまとめた本
「エコブームを問う 東大生と学ぶ環境学」が出版されました。
また、2011年度の「環境の世紀17」では、「身近な環境」をキーワードに、学生の視点から問題アプローチを見つめなおし、
自ら学び、考える力を身につけることを目標に、駒場キャンパスにおける「樹木」と「電気」に関する講義・
グループワークをおこないました。
環境三四郎の中でも最長の歴史を誇ることから、講義を依頼した先生と仲良くなったり、OBに来ていただいたりと、
環境三四郎の特色がよく活かされたプロジェクトになっています。
今年度 夏学期開講 「環境の世紀18」 について
今年度は夏学期に「環境の世紀18」を、冬学期に「環境の世紀19」を開講予定で、
1年を通じて持続可能な社会や人類の在り方とはどのようなものであるかを追求し、
そのあり方を学生自身が考える力を身に付けることを目標としています。
「環境の世紀18」は火曜5限に開講予定で、夏学期は特に「自然エネルギー」と「食糧問題」のパートに分けて授業を行います。
各分野で研究をされている方々の講義を受けて、環境問題の現状をより深く理解するとともに、
各パートの最後には学生同士のディスカッションを行うことで、問題解決に向けた学生視点からの指摘や提案を通して、
環境問題に限らず将来必要とされる問題解決のための提案力の向上を図っています。
学生が企画・運営する講義だからこそできる、単なる受け身の授業とは一線を画した、
得られた知識をもとに受講生が主体的に意見を提案できる講義ですので、
このページを見ている皆さんもぜひ受講してください。きっと有意義な時間をすごせると思いますよ。