シラバス
授業の目標、概要
「環境・エネルギー問題」といえば21世紀の主要な課題である。
そのためか国際的な環境・エネルギー対策から身近なエコロジーの取り組みまで、
様々な情報に触れる機会が多くある。しかしながら、この問題が複雑かつ分野横断的な構造をもつために、
メディアなどで発せられる情報には断片的な知識や偏ったものも多い。
そのため、環境・エネルギー問題の全体像やそれらの問題解決法についての一貫したイメージをもつことは難しい。
本講義では、「環境・エネルギー問題」の中でも『食糧』と『エネルギー』の「持続可能性」という切り口から
この問題を俯瞰的に捉えたうえで、最終的に自分の意見を発信できるようになることを目標としている。
前半で扱う「食糧問題」では、人口増加や食生活の変化、生産方法の環境負荷などについて、
また後半で扱う「エネルギー問題」では、化石燃料の枯渇や自然エネルギーの導入を巡って、
各分野で活発な議論が交わされている。本講義では、各分野に携わっている方々をお招きして講義を行う。
最新の知識を講義で扱うことで、この2つの問題をより深く体系的に理解する機会を提供する。各テーマの最後ではまとめとして、
受講生同士のグループワークを実施し、それぞれの問題解決に向け学生視点での提案や意見交換を行う。
本講義が、環境・エネルギー問題に限らず、将来必要とされる問題解決のための提案力の向上に資することも期待する。
授業のキーワード
環境、持続可能性、食糧・農業問題、自然エネルギー、ディスカッション
授業の方法
講義形式およびゼミ形式。ゼミ形式ではテーマに関するディスカッションやグループワークを行う。
履修上の注意
全学自由研究ゼミナール「環境の世紀」は、東京大学の環境サークル「環境三四郎」が担当教官のアドバイスを受けて 企画・運営し、単位認定する東京大学の正規の授業である。
学習上のアドバイス
本講義では、講義形式でインプットした知識を踏まえ、自分の考えをアウトプットするグループワークを実施する。 授業内容に関心を持ち、自ら考え、積極的にグループワークに参加することを期待する。
成績評価方法
出席と小レポート
教科書
特に使用しない。
参考書
授業中に指示する。
ガイダンスの有無
初回講義にて行う。