第十回 一方井 誠冶 (いっかたい せいじ)教官


所属: 環境庁水質保全局水質管理課長

講義タイトル 環境行政の理想と現実

講義内容要旨

現職の行政官としての体験を基に、環境問題に対する私自身の認識 や、行政を進めていく上で直面する現実的な問題点、さらには今後進めて いきたい方向などについてお話したいと考えています。同時に、学生 の皆さんご自身の環境問題に対する考え方や日常の取組についてもお 聞き出来ればと考えています。

参考文献

最近の環境白書(読んだことありますか?)

その他環境関連の本はたくさんありますが、

松井孝典「地球・宇宙・そして人間」(徳間書店)や

石川英輔「大江戸リサイクル事情」他の大江戸シリーズ(講談社文庫)

などは私達の日常の視点と異なった視点から環境問題を考えさせてくれます。

環境問題について

 東京の郊外で育ち、その過程で武蔵野の雑木林をはじめと する 美しい風土が、戦後の高度経済成長の中でいとも簡単に失わ れ ていったことへの疑問が、環境行政を目指した動機の一つ だっ たように思います。 これからは、国際的な問題を含んだ環境と経済の関係や途上 国 との公平の問題、環境リスクの管理問題、さらには個人個人 の 価値観の問題など環境問題はますます難しい局面を迎えると 思 いますが、社会のそれぞれの立場の人が地道な努力を続けて い けば解決の途は開けると信じています。若い世代の方々に期 待 しています。