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フィリピン旅行記

工学部4年 藤崎理恵

 3月初め、東京ではまだコートが手放せない寒さのころ、私と徳田雄人、南育絵はマニラの暑さにへばっていた。

 九州大学の崎田教授主催により3月5日〜12日までの8日間にわたっておこなわれたフィリピンスタディツアーに参加していたのである。開発途上国の環境衛生問題そして世界一の拠出額を誇る日本のODA の現状を見るために実施されたこのツアーには、北は北海道、南は九州大学まで教授、学生あわせて25名ほどが参加した。大学のコネで普通は見学できないところに行け、とても有意義であった。

 貧富の差、都市への人口集中、不衛生、公害、無駄なODA 、子供たちの純粋な笑顔等どれも一度は耳にしたことがあるフレーズだが、それらが混ざりあって、うねるように動きながら、目の前に存在していた。私の見たマニラは、1 年後にはすっかり変わっているかもしれない。自分が今何もできないことがとても歯がゆかった。夏が近づくにつれて暑いマニラを思い出し、がんばらなきゃという気になってくる。



ゴミの山
スモーキーマウンテンは閉鎖されたが、新たなダンプサイトが存在していた。


パシグ川とスラム
マニラ市内を流れるパシグ川沿いにはスラムが広がる。





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