世代間フォーラム

 6月15日、『世代間環境フォーラム2003〜明日を担う青年の道標〜』が行われた慶応大学日吉キャンパスは150名を超える参加者の熱気に包まれていた。〔記者:井村勇気(9期)〕


 少し前まで高校生だった学部一年生から社会の前線で活躍する社会人まで、関東一円を中心に遠くは京都からも訪れた参加者の面々は、思い思いに期待に胸を膨らませ、会場への扉をくぐっていく。


 本イベントの魅力は、様々な環境問題の現場で奮闘する様々なアクター(政府、企業、NPO等)と直接議論できるところにある。

 真剣に闘わされた議論の数々は、時に両立不可能とも思える見解の相違をも浮き彫りにした。良くも悪くも環境問題の裾野の広さ、根の深さというものを改めて深く意識することとなった。

 「先人」の踏み固めた「足跡」が積み重なって「道」はできる。「道」のあるところに「道標」は立てられる。いや、道標が先人の足跡を「道」と呼ぶのかもしれない。

 様々な利害が幾重にも絡み合う複雑な現実の社会では、環境問題に向けて踏み込まれた先人の足跡は見落としてしまいがちだ。

本イベントが打ちたてた道標は、その先人の足跡にスポットライトを当て目に見える一筋の「道」を参加者の前に提示する。ただしその「道」は先人の足跡を超えて存在することはない。

僕の後ろに道はできる

 世代を超えて踏み固められてきたその小道の続きに、参加者はこれからどのような「道」を切り開いていくのだろうか?

 この『世代間環境フォーラム2003〜明日を担う青年の道標〜』が、我々に問いかけたかったことに違いない。

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