国際青年育成交流事業討議セッション

 2004年7月17日から21日まで、代々木のオリンピックセンターで行われた、内閣府及び(財)青少年国際交流推進センターが主催する「国際青年育成交流事業 討議セッション」というものに参加してきた。そのときの様子を紹介する。 【文責:9期 宮田誠】

概要

 これは、世界11カ国から招へいした外国青年約60名と日本青年約100名が、6つのテーマごとのグループに分かれてディスカッションを行うというものである。自分は環境コースに参加してきた。国際青年育成交流事業は日本青年を海外に派遣するものと外国青年を日本に招へいするものとがセットになっており、今回の討議セッションは後者の中の一部のイベントという位置づけである。期間中は、自己紹介や各国事情の紹介などから始まり、丹沢まで沢登りの体験にも行き、ディスカッションもして最終日にグループで一つのプレゼンテーションを行った。また、他のテーマのコースの参加者と交流する時間も設けられていた他、皆自主的に毎晩深夜までおしゃべりをしていた。夜の交流が大切なのはどこでも一緒。

感想

 このような国際交流イベントに参加したのは初めてで、いろいろと良い経験ができたと思う。一番実感したのは自分の英語力の乏しさ、加えてコミュニケーション力の不足。外国青年もそうだが日本青年も自分と比べると大変英語力が高い。話についていけないことがよくあり、情けないやら恥ずかしいやら。それと、英語力不足も手伝って人見知りな性格が出てしまって、特に外国青年と会話した量が多くなかったので、せっかくの機会を十分に生かせなかったと感じた。でも、それらのことを実感できたこと自体、大きな収穫だったと思っている。それでも、人との出会いや交流が楽しかったイベントだった。比較的仲良くなったミャンマーの参加青年から別れ際に絵ハガキをもらった時は、胸がつまった。また、参加者の半数ぐらいは社会人で、学生以外とは普段話す機会が少ない自分にとって興味深いことが多かった。他方、環境というテーマでのディスカッションという点では、十分に突っ込んだ議論をするには至らなかったように思われた。時間の問題もあったと思うが、「環境問題について話し合う」ことよりも「国際交流」が主目的のイベントであるということが言えるように思った。いずれにしても、自分にとっては新鮮で興味深い体験であった。

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