ベトナム・スタディーツアーを終えて

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楽しませることから楽しむことへ 〜10月20日幼稚園訪問〜

とにかく
子供たちの笑い声に笑顔に、素直になればいい。

園内は設備が整っており非常に清潔
園内は設備が整っており非常に清潔

青年海外協力隊の国際協力の現場を訪ねにベトナムはダナンの10月20日幼稚園を訪問した。

ここに来るまでにハノイで3つの小学校と1つの障害児村を訪ね、一緒に折り紙を折ったり歌を歌ったりして交流を重ねてきた。いわば子供たちとの交流の経験値を重ねていたので、私達は子供たちを楽しませることができるし、喜ばせることができると妙な自負心を持っていたのだ。

今までの訪問とは勝手が違った。
ここでは私たちの予想の遥かに上を行く歓迎レセプションが用意されていたのだ。
体育の授業を見学に行くと、私達が躍りでやろうと思っていた「幸せなら手を叩こう」が授業の中にすでに取り入れられているし、とても楽しい遊びが組み込まれていて、私達なしでも十分楽しめるのでは、といった感じだ。最後には子供たちから写真と絵が描かれた素敵なプレゼントを頂いた。
完全に子供たちに気を遣ってもらっている。

園児たちは歌と踊りで盛大な歓迎をしてくれました
園児たちは歌と踊りで盛大な歓迎をしてくれました

そして全児童の集まるホールで、交流会。
クラス毎に子供たちは見事に決まった踊りを披露してくれた。一生懸命準備したのだろう。衣装や小道具も決まっている。
一方の私達はといえば、歌声も振り付けも完全に揃いきっていないダンス。いつもは笑いが起こる初めの振り付けに対しても反応が鈍い…。子供たちの方が遥かに上手い…。こんなんでいいのか。

踊りの準備をしたり、プレゼントまでもらった子供たちに果たしてどうやって私達は感謝の気持ちを示せばいいのか、すごく困った、迷った。
折り紙はこんな大人数の子たちに対しては、できない。踊りも出来るものはあらかたもう踊ってしまったし…。

こんなに大勢の前で話すのはやはり緊張します…
こんなに大勢の前で話すのはやはり緊張します…

しかし結局の所そんな心配は杞憂に終わったようだ。

会も終盤になり、全員が中央に集まって、円になって踊り始めた。僕らメンバーのまわりには自然と子供たちの輪ができた。
遊べばいい。上手な踊りを見せられなくても、折り紙を教えられなくても、一緒に追いかけ回したり、体を動かしたり、高い高いをして遊んだり、手を叩いたり、物真似をしたり。下手にとりつくろうより、心の底から一緒に笑えばいいのだ。童心に返って、子供たちの笑顔に素直に反応すればいい。 そんな簡単なことに最後にして再び気付かされた訪問だった。

最後には会場は収集がつかないくらいに子供たちが走り回り、歓喜の渦に満ちていた。

また遊ぼう!

【文責:安藤達也(13期)】

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