はまとんプロジェクトの目的

はまとんプロジェクトの当面の目的は、

  1. 地域の「ワカモノ」である高校生に、「ヨソモノ」である大学生との交流を通じて、町の魅力や課題について考えてほしい。
  2. その考えたことを町の方々に対して発信して、業種や年代を超えて町づくりについて議論できる場を作っていきたい。

この2点です。


近年、小泉政権以降の構造改革路線に伴い、従来の公共事業や補助金等によって地方への再配分を行う仕組みが崩壊しつつあります。平成の市町村合併による行政の効率化により、国から地方への予算や地方交付税などが減少し、地方財政や、公共事業等に頼っていた地方の産業は窮地に陥っています。


浜頓別町もその例外ではありません。地方財政は苦しく、主要な財源だった公共事業の発注数は減少しています。このように財政危機の中、浜頓別町の人口は年間100人ペースで減っています。


町の自然環境は素晴らしいものの、ラムサール条約登録湿地クッチャロ湖の海水化や毎年冬にわたってくる白鳥の減少などその自然環境が変化していっているのも事実です。


けれどもそんな時だからこそ、町の魅力や独自性を再確認して、そこから問題の解決へと向かっていくべきなのではないか。地域のワカモノである高校生は町の魅力をほとんど知りません。普段から周りにあるものだから当たり前なのかもしれないけれど、その魅力にもっと気付いてもらいたい。そして同時に課題にも気付いて欲しいと考えています。

また近年、浜頓別町ではグリーンツーリズムの活性化に伴い、商工会、酪農家、漁師などの中で町づくりに熱心な方が協力する動きが広がっています。 しかし、高校生などのより若い世代、また他の場所から来た人間の意見を取り入れることはまだまだ不十分です。私たちは、この「ワカモノ」と「ヨソモノ」の声を町づくりへと活かしていける活動をしたいと考えています。次世代を担うワカモノの意見、そして町の特殊性を感じやすいヨソモノの意見を取り入れていくことで、より魅力的な町や人へと変わっていけるのではないかと思います。


そのために2009年夏には「はまとん魅力発見プログラム2009〜つながる町づくり人づくり〜」と題した交流事業を行います。これは浜頓別の高校生と都会の大学生の交流を軸に、町の様々な人を巻き込んで、町の課題、魅力、将来について考えていこうというプログラムです。


将来的には、この交流プログラムを浜頓別の高校でカリキュラム化するなど、「浜頓別町づくりの象徴」として続くようにしていきたいです。またこういった交流事業の中から新しく生まれてきた活動を支援していくような体制を、環境三四郎とは独立して回るような形で作っていきたいと考えています。