学館改修と運営のための特別講座
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第2回 講義録

「学生会館エコ改修と運営のための特別講座」第2回を6月20日(金)18:00〜21:00に行いました。 オーガニックテーブル鰍フ善養寺幸子氏と東京大学生産技術研究所の野城智也教授に講義を行ってもらい、それを受けてグループに分かれて学生会館で応用できる点などについて感想を言い合いました。

○住まいとしての環境建築〜人の快適が地球の快適〜 善養寺幸子氏
<内容>
サステイナブルな建築を創エネルギーや建物の耐久性からだけの視点ではなく、人間がどのように感じるか、快適に過ごせるのかという視点をプラスしたお話が聞けた。

建築をする際の工夫で省エネや快適さにつながるというのが、実例をもとにして学べた。

ヒートショック、バリアフリーなど住環境に関する具体的な事例を挙げて話していただき、人間の体感に対応した建築への工夫の大切さを感じ、自分がこれから暮らす家を考えることにも参考になった。


○ワークショップ
<内容>
二重ガラスの断熱性の違いや簾を用いた遮光の実験、水蒸気による蒸散熱による温度の低下を実感した。

頭では分かっていても 実際に肌で感じ目で見ることで、講義に出てきた工夫を実践することの効果を実感した。

お互いに感想を言い合いながら、楽しい体験を行うことが出来た。

<感想>

  • 実際に体感して、効果にびっくりした
  • 実際に学生会館に導入する際には費用等の問題で難しいかもしれないが、断熱材などはコストがかからなくても工夫できる点もあると思うので、実践したい
  • 熱環境の重要さと複雑さを知れて面白かった
  • 風の通り道、空気の動きで体感もかなり変わるというのに驚いた


○「みえまっせ」〜電力使用状況の見える化〜 野城智也教授
<内容>
電力使用の見える化について話していただいた。生産技術研究所で実際に測ってみて発見した思わぬ無駄や商業施設でコスト削減のための適切な運営を行うために「みえまっせ」が活用させているというお話を聞かせていただいた。実際に、学生会館にも設置される予定であるという。

現状の学生会館はブレーカーの上限の問題やパソコン・電灯等しかエネルギーを使っていないため、電力使用の現状を調べても効果は低いように思えるが、今後空調の導入などで使用量も増えることが予想される。見える化によりデータを用いて、無駄がないのか、より適切な機器の使い方はないかを調べて、根拠をもった提案が可能になると思う。

モニタリングシステムを導入することで、使用している学生にも省エネの意識が生まれればいいのだが、やはり学生への何らかのインセンティブがないと実際に電力量を減らすことは難しいと思った。

<感想>

  • 学生会館の現状は電力消費量や使用状況をみるとモニタリングをすることで効果を発揮するのは難しいと思う。
  • しかし、その中でモニタリングを利用したら様々な新たな視点を得ることができると思うので活用していきたい。
  • 現状は施錠確認のときに電気を消して回ったりしている。それと併せてどのように活用していくのか考えていくことが大事だと思う。

(T.O.)