ビオトープ関連

勉強会内容紹介

第1回(2009年5月21日)

概要

大学生版「ビオトープとは何か」ということで、青木さんが以前に別プロジェクトで使用したプリントを元に学んだ。主にサークルの新入生に対して、本プロジェクトの中心である「ビオトープ」について知るための導入という位置づけで行った。


会場

環境三四郎部室


内容

Ⅰ、ビオトープって?

実践面では創出型と保全型とがあることを理解。加えて目的も確認した。また、語源や生態学上の定義を知ることで学術的背景についても知った。

Ⅱ、生物多様性とは?

国際的定義の確認に加えて、その保全の意義(生物多様性の価値)について理解した。

Ⅲ、ビオトープ作りの基礎

望ましい大きさ、形状、配置とそれを裏付ける概念について学んだ

Ⅳ、ビオトープの要素

創出型ビオトープを構成すると考えられる要素を列挙し、それぞれが生態系にとってどのような意味を持つかを確認した。

Ⅴ、エコロジカル・ネットワーク計画.エコアップ

概念の説明やその必要性、具体的な計画を構成する要素の説明。横浜市におけるエコロジカル・ネットワーク計画(=エコアップ)の紹介


成果

既存メンバーについては復習、新規メンバーについては今後の活動への導入となった。また、各種概念の確認により活動の方向性やみずプロジェクトとしての立場を確認することにもつながったと考えられる。


第2回(2009年6月10日)

概要

なぜ創出型ビオトープを整備しなくてはならないのかを学んだ。


会場

文学部ラウンジ


内容

○テーマ

ビオトープ整備の意義~事例:寄居トンボ公園~

○内容

<意義・方針>

湿地を湿地のまま保全するには管理が必須。しかも駒場小学校のように周辺より高いところに位置する場合なおのこと。子供たちの安全を確保する意味でも整備は必要となってくるだろう。また、 外来種との関係は、単純に根絶するのではなく環境の適切な管理と併せてやる必要がある(団体それぞれによって考え方が違うので自分たちなりの方針を持つべき)。

<実際の整備>

草刈りを年2,3回(春と6月9月)。刈り取った草を山にしておくと陸上生物の住処となる。根ごと除草しても上の部分だけ刈るのもあまり効果はかわらない(いずれにせよ生えてくる)。水場をつくるのに、防水シートを引くよりも泥をこねて引くことで漏水を抑える方がより自然な形で望ましい。また、池は掘るよりも土手(畦)をつくって水を溜めた方が漏水しないとされる(施工前段階での話:駒場小にはそわないか)。


成果

ある事例(寄居トンボ公園)を元に紹介されたので、自分たちの活動に取り入れられる部分とそうでない部分をきちんと見極める必要がある。しかし、整備とうい行為そのものへの意義付けを行えたのは一つの成果と考えられる。


第3回(2009年9月22日)

9月22日、早稲田大学環境ロドリゲスさんの環境教育企画「eco SMAIL」と、慶応義塾大学E.C.Oさんの環境教育プロジェクト、みずプロの3プロジェクトで、合同勉強会兼交流会を行いました。みずプロでは2008年以来、小学校でビオトープを用いた環境教育の授業を行ってきましたが、まだ充分に経験を積んでいないこともあり、手探りの状態で授業プランを作り、実行していたところがありました。そこで、以前よりサークル同士で深い交流のあった2サークルの環境教育プロジェクトに声をかけ、交流会もかねた合同勉強会を行いました。


会場

早稲田大学学生会館


内容

○活動紹介

それぞれのプロジェクトがどのような目標をもって活動しているのか、これまでどのような活動をしてきたのか等について発表してもらいました。

○講演

板橋区の小学校を中心に環境教育の授業を行っているNPO法人「センス・オブ・アース」の寺田先生に講演をしていただきました。実践経験豊富な寺田先生から、環境教育についてご自身の経験も踏まえながら体系的に語っていただき、非常に勉強になりました。

○ワークショップ

3グループに分かれ、講演の内容や、今までそれぞれの学生が行ってきた活動の経験等を参考にしながら、小学校で授業を行うことを想定して授業案を作ってもらいました。メンバーは各プロジェクトばらばらに分かれてもらったため、考え方も様々で、刺激をうけながら授業案を作っていきました。

○成果発表

それぞれのグループが作った授業案を発表しあい、寺田先生から講評していただきました。校長先生も務められた方から、長年の経験を活かした講評をしていただくことができ、大変参考になりました。

○交流会

付近の居酒屋に会場を移し、3プロジェクトで交流を行いました。プロジェクトの垣根を越えて話をすることができ、楽しく盛り上がりました。他サークルの方は、三四郎のメンバーが考えていないような考えを持っていることもあり、交流を通じて視野も広がり、大変刺激になりました。


成果

みずプロのメンバーだけでなく、早慶の学生さんたちからも、「交流できて楽しかった」「多サークルの活動を知ることができて参考になった」等と言っていただけ、勉強会としても交流会としても成功であったと思います。今後も3プロジェクト間での交流を続けていくことを確認しあいました。この経験を今後に活かせていけたらと思っています。