環境三四郎とは

環境三四郎は、環境問題について考えアクションを起こす、東京大学を中心に様々な大学の学生・卒業生で構成する団体です。

設立の背景

1992年6月の地球サミットをきっかけに日本でも地球規模の環境問題に対する関心が高まっていました。

しかし当時、環境問題をメインのテーマとして扱うサークルはあまり多くありませんでした。東京大学にもそのようなサークルは定常的には存在しませんでした。それは、環境問題があまりにも広範な問題を扱わねばならないため、お互いの興味の分野が多岐に渡りひとつのまとまりを持つことが非常に難しかったからです。

その一方で、環境問題というのは社会問題の一つの切り口であること、また、その視点を持った上で、さまざまな専門分野を目指す学生が一つの場に集うことは非常に重要だという認識のもと、環境三四郎は1993年10月に設立されました。

環境三四郎の理念

地球環境問題は、現在の政治・経済・法などを含む社会システムのひずみによって引き起こされています。そうであれば表面的にあらわれた問題だけを批判していても解決へは結びつきません。環境問題以外の社会問題をも認識しつつ、代替案(ヴィジョン)を提示することが重要だと考えます。

私達は、講義の運営協力や調査活動をしながら、政治・経済・法・生態学・地球科学などの各専門分野の知識を身につけるとともに、自由な発想ができるという学生のメリットを活かして環境問題を解決するためのヴィジョンを描くことを目指しています。

そしてそこで得た、知識やヴィジョンをもとに、自分達にとって身近な環境問題への解決にも取り組んでいます。

また環境問題は、その性質上非常に広範な事情が関係しているため、いろいろな考え・アプローチをしている人との交流が重要です。環境三四郎は環境問題に興味を持った人々に、学内における交流の場を提供するとともに、他大学の環境団体とも交流していきます。このように多くの交流を通じて、1人1人が将来社会を変えて行く中心となることを目指します。

部門の紹介

環境三四郎はサークルでありながらメンバーの引退制度がなく、大学卒業後もメンバー同士が繋がりをもち活動に関わっています。設立から数十年経ち、大学生から社会人まで幅広い年代が所属する団体となりました。

そのため、それぞれの個性・専門を生かして活動を行うために「部門」というグループ単位を作りました。メンバーは各部門に所属し、さまざまなプロジェクトを行います。

駒場部門

主に大学1・2年生が所属しています。
身近な事も社会全体に関わるような大きなことも環境問題。環境に優しいキャンパス作りから社会問題の調査まで、メンバーそれぞれの興味・関心に併せて様々な活動を行っています。
サークル活動の基盤となる部門で、現在は団体の活動のメインの場となっています。

本郷部門

主に大学3・4年生、大学院生が所属しています。
活動の頻度は下がりますが、個々の専門分野を生かすことができるような活動もできるのが特徴です。
最近は駒場部門の活動への参加やサポートがメインとなっています。

RC部門

RCはリサーチセンターの略称で、主に社会人が所属しています。
団体には博士学位取得者や大学のスタッフとなるメンバーもいます。RCはそうした会員を中心に、世代を越えた枠組みで、継続性・公開性の高い活動を行うことを目的としています。
定期的な活動はありませんが、最近は研究会や団体内部向けの講演会を行いました。