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安井至
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氏名 安井 至(Itaru Yasui)
所属 東京大学 生産技術研究所(環境材料科学、材料設計法、環境総合指標)
著書 「市民のための環境学入門」 丸善ライブラリー276

講義内容要旨

 環境を構成する要素は実に多様である。環境を保全しようとする目的も多様である。このような多様性は、しばしば環境を理解する上で障害となるだけでなく、ややもすると、過度に単純化した非論理的な思考や主張が正当化される原因となっている。そのような例を挙げると、完全ゼロエミッション、エコ電線、など多数あるだろう。このような問題に対応するには、「何が正しい考え方か」を議論する以前に、環境を理解するための最小限のスキルを持っていることが必要不可欠である。

本講義では、そのスキルとは何か、そのためには、どのような学問を身につけ、どのような情報を持つ必要があるか、といった問題について議論をする。さらに、リサイクルという身近な問題を例に挙げて、どのような道筋で考えるべきかを議論してみたい。


持続的社会をどのように考えているか

 持続的社会とは、何か。そもそも何を持続させるのか。何年間ぐらい持続させるのか。どのような状態で持続させるのか。このような議論が根本的に欠落している。

 このような議論を行うには、地球、人間、自然、といった考察の対象をできるだけ正確な科学で記述しておく必要があるが、それができているだろうか。また、すべての市民がそれが可能なのだろうか。


受講生へ一言

 まず、物理現象としての地球、生命現象としての人間、自然などを理解すべし。これ無しの環境の議論は、表面をなぜるだけだ。また、自らの命を維持することの価値について、もう一度問うことも必要だろう。


環境問題マッピング

 環境問題には、必ず、「行き着く先」がある。環境問題に関する議論は、その行き着く先まで、可能なルートをきちんと解明してから議論を行う必要がある。現時点では、その行き着く先としては、

  1. 人体への影響
  2. 生態系への影響
  3. 社会資産への影響

程度を考慮しておけば良いだろう。そして、短絡した議論、例えば、「塩ビはダイオキシンを出すから止めるべきだ」といった議論がどの程度正しく、また正しく無いか、よく考察してみよう。

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