落ち葉の堆肥化

駒場キャンパスの落ち葉の堆肥化を2000年12月から実験的に開始

 豊かな緑は駒場キャンパスの大きな特徴の一つです。歩道や広場が落ち葉におおわれている様子はこの季節の風物詩と言えます。

 ところで、秋の駒場キャンパスを彩るこの落ち葉がどのように処理されているかご存知でしょうか。これらの落ち葉のうち、歩道や広場などに落ちたものは現在、清掃員の方によって集められ、その後可燃ごみとして処分されています。その量は、一昨年落ち葉の回収をしていた清掃員の方によると、年間で90リットルの袋で2000袋以上にも上るそうです。どちらにしろ相当な量が可燃ごみになっていると言えます。

 落ち葉は腐葉土として良質の堆肥にすることができます。また、近年のごみ問題や環境問題への関心の高まりから、各地の学校、公園や家庭などでも敷地内に落ちた葉を自前で堆肥化するという取り組みが広がっています。 廃棄物として処理される必然性のないものを捨てずに資源として活用する、そしてものの循環を可能な限り小さな範囲内で行うということは、ごみ問題や環境問題を考えたときに、注意するべき重要な要素です。キャンパスで出た落ち葉を可能な限りキャンパス内で堆肥化していくことは、このような観点から意義があるのではないかと思っています。

 また、できた堆肥はキャンパス周辺の、堆肥を希望する施設や住民の方々にお分けしようと考えています。大学と地域とのつながり、連携ということが話題になることが多い昨今、このような試みは大学と地域との関係にとって新たなことであり、興味深いのではないでしょうか。

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