キャンパスエコロジー活動

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→駒場廃棄物リポートPDF(419KB)

活動紹介

キャンパスエコロジー活動(通称きゃんえこ)と聞いてどんなことを想像しますか?

ごみ拾いとかするボランティアの活動?と思ったら大間違い。きゃんえこは、キャンパスの環境を変えようという活動の総称ですが、キャンパス内にとどまらず地域と連携するなど、やる気次第で応用可能性がいくらでもあります。

三四郎が今までやってきたきゃんえこ活動は、試験期間に大量に出る試験対策プリント(通称シケプリ)を回収してリサイクルするシケプリプロジェクト、駒場祭の環境対策エコプロジェクトなど様々です。

三四郎だけでできる活動も、他の団体といっしょにやる活動もあります。環境問題を勉強したいという人にも、何か行動したいという人にもやれることはいっぱいあります。ぜひ参加してください。


舞台は駒場キャンパス。駒場部門総勢約20名が、頭と力を合わせ取り組んでいる、2001年夏のキャンパスエコロジー活動を紹介する。

リサイクルを学び、実践―シケプリプロジェクト始動―

「そのとき、これはやらなきゃいけない、と思ったんです」ごみ箱に渦巻く、試験のためのノートコピーや授業レジュメ(通称:シケプリ=試験対策プリントの略)を見た時、竹内文乃さん(理科2類2年)はこれらの紙をリサイクルする活動を強く決意したと言う。

前期課程生の試験期間中、駒場キャンパスには大量のシケプリが出回り、そして捨てられる。1998年の環境三四郎の調査によれば、7月中に駒場で購入される紙の量は、上質紙や再生紙すべてあわせて約110万枚(用紙サイズ不問)にも上る。このシケプリを回収しリサイクルルートに乗せる試みが、「シケプリ・プロジェクト」。4年前から行われており、6月から7回目が始動。今回は、回収率を高め裏紙としての利用を広めるなどリサイクル・リユース成果の向上を目指す。また、紙リサイクル全般や他大学の取り組みについての調査など知識や関連情報の収集にも力を入れている。

「学生がシケプリリサイクルに協力するメリットがあれば回収率をあげることができる」「回収箱の設置場所を見直す必要がある」

など議論を重ねながら、試験本番の7月に向け準備が進められる。

「実際に考えてみて、何かを変えることはそう簡単じゃないことが分かってきた」

「でも、変えようと思えば、変えられるはず」

この会話に、環境三四郎の本質が凝縮されている。

記憶を風化させないため「駒場廃棄物白書」を作成

ここ数年、駒場キャンパスの廃棄物処理システムに様々な変化があった。1996年には屋外ごみ箱は撤去され、2000年には本郷キャンパスと同様の分別基準が導入された。それらの記憶を風化させないため、2001年5月から環境三四郎の新メンバーを中心に「駒場廃棄物白書」の作成が進められている。

白書には、廃棄物システムの変遷や、現在の廃棄物処理方法の詳細、さらに廃棄物に関する年間スケジュールや関係組織の業務内容などが盛り込まれる。環境三四郎は結成以来ほぼ例年、駒場キャンパスで環境調査を行ってきているが、その集大成とも言える内容になりそうだ。完成後は、清掃業者や経理課、環境委員会など関係主体に配布され、恒常的に情報を共有しあうことを目指している。

インタビュー調査などに取り組んでいる曽根直幸さん(理科2類1年)は「調査を通じて廃棄物処理システムが改善されてきたのは分かったが、購買や消費の段階での対策も考えていきたい」と今後の意気込みを語る。

白書は、「駒場廃棄物リポート」という名前に変更され、完成した。本ページの冒頭及び巻末にあるリンクよりご覧いただきたい。


ミーティングでは、和気あいあいとした雰囲気の中から鋭い意見が飛び出す。今後は11月の駒場祭に向けて、ECO project(駒場祭環境プロジェクト)も動き始める。エネルギッシュな新メンバーたちを中心に、どのような活動が繰り広げられていくのだろうか。「これまでの成果を乗り越え、新しい一歩を踏みしめたい」駒場を率いる2年生の面々が意欲を見せる。キャンパスエコロジー活動の更なる発展が期待される。

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