エコプロジェクト

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→2001年度 駒場祭エコプロジェクト報告書PDF(112KB)

活動紹介

エコプロメンバーEcoProject通称エコプロは、11月末に毎年行われている駒場祭の環境対策を専門に行うプロジェクトで今年は5回目になります。

基本的に要求される学園祭の環境対策は期間中に出る大量のごみを分別して回収することですが、他にもエコプロでは例年ユニークな環境対策を打ち出して来場者や模擬店を出す人々などに環境問題について考えるきっかけを提供してきました。去年の駒場祭では環境にやさしい非木材繊維でできた紙容器を使ったり、木の間伐で出た木材を使ったわりばしを一括して使いました。他にも1人1膳のわりばしで1日学園祭を回ってもらおうというキャンペーンや行われている環境対策の展示などを行いました。

お祭とはいえ筋の通った環境負荷低減を行いたいという人からアイディア派まで幅広く活躍できるプロジェクトです。


学園祭終了後恒例の胴上げ2001年11月23日から25日にかけて、駒場キャンパスにおいて第52回駒場祭が開催され、今年も例年同様、環境三四郎メンバーと駒場祭委員会の協力(※)のもと、環境対策(通称「エコプロジェクト」)が行われた。

今年のエコプロジェクトは主に、一・二年生十数人が企画段階から関わり、当日には三・四年生や院生も応援に駆けつけていた。

五年目を迎え、これまでの蓄積を生かしつつ、新たな方向性も打ち出された今年のエコプロジェクトの模様を報告する。【記事:木曽貴彦】

(※)エコプロジェクトは正式には駒場祭委員会の一プロジェクトであり、環境三四郎メンバーが個人としてそこへ参加するという形式がとられています。しかし、ほとんどのエコプロジェクトメンバーは環境三四郎にも所属しているということから、環境三四郎の広報誌である「つながり」でも取り上げました。

分別・リサイクル

ごみは以下の十項目に分別された。@ビニール・プラスチック類A生ごみ・非木材製容器Bビン・カンCペットボトルD割りばしEビラ・冊子類FダンボールG木材H可燃ごみI不燃ごみ。このうち可燃ごみと不燃ごみ以外の八項目がリサイクルされた。特にビニール・プラスチックはサーマルリサイクル、生ごみ・非木材容器は堆肥化、割りばしと木材はパーティクルボードに再生された。生ごみ・非木材容器の堆肥化は今回がはじめての試みであり、業者探しなどなかなか大変だったようだ。

例年と同じように、九〇〇番講堂南側に設けられたごみ集積場でエコプロメンバーがごみ分別のチェックを行い、分別ができていなかったものに関しては、各企画の人間が再分別を行った。ごみ集積場は特に混乱もなく無事に運営されていたようだった。

容器

今回も、環境負荷の低い容器を委員会・エコプロジェクトが一括で購入し、希望する模擬店に販売するという方式がとられた。購入したのはバガスとアシを原料としている非木材製容器。七〇%程度の模擬店が導入した。ただし、非木材容器と紙製容器、プラスチック容器などが混在し、分別が分かりにくくなるという反省点もあったようだ。

エコショップ

模擬店では毎年、たくさんの使い捨て容器が使われている。しかし、そもそも容器を使う必要のないメニュー、あるいは少し工夫することで使わずに済むメニューもあるはず。そこで、こうしたメニューを出す模擬店を「エコショップ」として認定し、環境対策に貢献してくれているということで、模擬店参加にあたって本来負う負担を軽減するなどの優遇措置を設けた。約四〇の模擬店がエコショップに認定され、前回に比べほぼ倍増したとのことだ。

来場者用ごみ箱

今回大きな変更があったのが、屋外におけるごみの回収方法である。従来は、主に各模擬店のテントに分別項目ごとにごみ袋を設置し、来場者もそれぞれの袋に捨てるという形式だった。しかし、これでは来場者が捨てる際にどの程度分別を意識してくれるものか疑わしい、駒場祭の場で来場者に分別を意識するきっかけを与えたいということで、今回は各模擬店のごみ袋は模擬店専用とし、屋外に11カ所の来場者用ごみ箱を設置し、来場者には基本的にそちらに捨ててもらうようにした。各場所にエコプロメンバーがはりつくことで、来場者にも分別を促すことができたという。

協賛金

リサイクル費用をはじめ、実はエコプロの実行にはかなりの費用が必要となっている。そこで、この費用を確保するために、今回は初めての試みとして、企業から協賛金をもらうことを計画した。交渉の結果、三社の企業から合計で十六万円もの協賛金をもらうことができ、エコプロの実行にとっては大きな助けとなったようだ。


全体として、生ごみ・非木材製容器の堆肥化、協賛金、来場者用ごみ箱をはじめとして、いくつかの新しい取り組みが行われていたことが印象に残っている。前号の「エコプロ座談会」の中では、エコプロのマンネリ化に対する懸念が話題になっていたが、杞憂だったようである。今回は企画段階のミーティングの参加人数も多く、活発だったという。個人的にはエコプロに関してはアイデアはもう出尽くしたかと思っていたのだが、各年のメンバーの発想に応じて、まだまだ開拓できる部分は多くあるのかもしれない。

一年生のなかには、今回の反省をしつつ、すでに来年のエコプロについて考えているメンバーもいるようだ。今年も更なる進化を期待しよう。


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