環境の世紀IX 開講

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2003年度夏学期に開講した「テーマ講義 環境の世紀IX」に関する総合サイトです。

活動紹介

2002年度夏学期にも、今年で9回目になる東京大学のテーマ講義「環境の世紀IX」が開講された。環境三四郎は9年間この講義の運営に協力してきた。昨年の8月から発足したテーマ講義班は、メンバー全員が多忙な中、協力しながらやってきた。(記者:田中敦子、向江拓郎)

今回の特徴

松本曉義さん環境の世紀IX では、13 回の講義を貫くものとして、「トレードオフ」をキー概念としてかかげてきた。毎回明示することはせず、第一回講義のプレゼンテーションで伝え、後は受講生が講義の中で発見するのにまかせた。また出講教官には、依頼前にほとんど直接会いに行き、事前勉強会をミーティングの合間に何度も開き、準備に勤めた。

今年は、メールマガジンを発行する試みを行った。その内容は、前回の講義の復習、次回の講義紹介、講義後のゼミの内容、イベント紹介など盛りだくさんだった。購読者は最終的には約70人で、講義の理解に大変役立ったと思われる。

また講義と関係したイベントも行われた。第一回の講師の鷲谷いづみ先生(東京大学農学部農学生命科学研究科教授)の講義と関連して里山に行く企画が立てられた。「実際参加した受講生は少なかったけれど、意義はあったと思います。」とテーマ講義責任者の松本暁義さん(9 期:文科3 類2 年)は言う。

最終回ディスカッション最終回ディスカッションでは、廣野喜幸先生(東京大学大学院総合文化研究科助教授)のファシリテーターとしての協力もあって、興味深い議論ができた。松本さんは「出講していただく教官が早いうちに決まっていたため、安心していたせいで、少し三四郎としての準備が手薄になってしまった感がある。しかし結果的には先生方の協力もあって成功だっただろう」と反省を語った。

丸山真人先生補講を設けて講義をしてくださった石弘之先生(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)は、環境の世紀が駒場での最後の講義となるという。責任教官の丸山真人先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)を始め、様々な方々の協力もあって無事全13 回の講義は終了した。

新しい試み --事後ゼミ--

今回は5 限の「環境の世紀」終了後、全学自由ゼミナールとして「環境の世紀演習編」が同時に開講された。受講生は三四郎メンバーを除いて7、8 人で、三四郎メンバーを入れると毎回20 人程度が参加した。

事後ゼミの様子内容は毎回の講師への質問会や、講師も含めた学生同士でのディスカッションなど毎回バリエーションに富んでいた。7 月5 日の倉阪先生(千葉大学法経学部総合政策学科助教授)の回では、受講生がそれぞれ1997 年12 月に京都で開催された気候変動枠組条約第3 回締約国会議(COP3、京都会議)の参加者(先進国や途上国、NGOなど)の役割を演じることで、地球温暖化問題の難しさを再認識した。

「初めてのこともあり試行錯誤でやったが、来年以降よりよいゼミを作っていく土台となるため、今回ゼミ形式をとったことは意味があったと思う。」と松本さんは言う。「質問会でいいのではないか、という声もあったけど、グループディスカッションに興味があってきた、という人もいたし、三四郎以外の受講生が去年と違って終盤まで参加しつづけてくれたので、ゼミの中身もよかったと思う。来年はもっともっとおもしろくできると思います。」と語った。

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