環境の世紀IX  [HOME] > [メールマガジン・バックナンバー] > 第2号

○●○環境の世紀IX 〜警鐘の時代から実践の時代へ〜 ○●○
                         メールマガジン 第2号

    【鬼頭秀一先生の講義のダイジェストなど】           2002.5.1
              < http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/ >
                        問い合わせ先は本メールの末尾に記載されています

――今回の目次―――――――――――――
・ごあいさつ
・前回の講義
・ゼミの内容
・掲示板情報
――――――――――――――――――――

■■ごあいさつ(新規購読者の方へ)■■

このたびは「環境の世紀IX」メールマガジンをご購読いただき、
誠に有難うございます。
このメールマガジンは、
「環境の世紀IX〜警鐘の時代から実践の時代へ〜」受講者が
より一層講義を理解し、楽しんでいけるようになるための
助けとなることを目的としています。
毎週水曜日、前回の授業内容の簡単な復習、ゼミの話し合いの内容、
次回授業の予告、掲示板で交わされている議論などを
お伝えしていきます。
それでは、これから約3か月、宜しくお願いします!


■■前回の講義■■

前回(第2回)の講師:
☆人間と自然との関わりのあり方を追究する☆
鬼頭秀一先生(東京農工大学農学部地域生態システム学科教授)

講義題目:
環境問題に関わる意思決定はいかにあるべきか
                       〜多元性と普遍性の狭間で〜
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環境にかかわる意思決定はいかにあるべきか。
政策決定において、2つの位相が考えられる。

1.普遍主義的決定
 政治家・専門家といった専門知識を持つ一部の人が、
専門知識のない一般市民に替わって全て政策決定する、
というパターナリスティックな決定の図式である。
これは自然科学/客観的合理的基準といった
普遍的な原理に依拠しており、それゆえ唯一解しか存在しない。
災害からの安全など、地域の人々の実質的権利を保証するものである。

2.多元主義的決定
一方、住民投票やNGO・NPOの活動を思い浮かべれば判るように、
ローカルな状況の中で構成員同士が交渉することにより
合意形成がなされる、という決定の図式もある。
この図式では、各地域ごとになされる決定は違いうる、
つまり複数解が存在しうるが、
どのように交渉→合意形成を行うべきかという大きなルールは
各地域を越えて、全体で共有されていなければならない。
このとき地域住民に保証されるのは、実質的権利ではなく
意思決定への参加、といった手続き的権利である。
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詳しい講義録は、現在先生に校正していただいているため、
まだ公開されていません。
校正が済み次第公開すると共に、メルマガでもお知らせします。

鬼頭先生から紹介のあった、
セレンゲティ国立公園問題の研究者岩井雪乃さんのHPは:
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~iwai/yukinoHP.htm

環境正義に関する、鬼頭先生の論文は:
http://future.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/F-envjustice.htm


■■ゼミの内容■■

今回のゼミでは、参加者が5〜6人ずつ6グループに分かれ、それぞれ

○人間にとっての環境――都市と地域
○自然とどうやって関わるべきか
○住民投票
○吉野川可動堰
○環境問題に関する現実的な意思決定
○なぜ、なんのために多様性が必要か/意思決定

というテーマを設定してディスカッションを行いました。
各グループからディスカッション内容の発表があった後
鬼頭先生が統括をしてくださったので、
その一部をご紹介します。

ゼミでは、各界で活躍なさっている先生と身近に接することができます。
貴重な機会ですので、ぜひ積極的にご参加ください!
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【人命の価値】
洪水で人が亡くなるということが実際にあるんですが、
なぜそうなるのかということを考える必要があると思います。
昔は橋は流れるものだった。それが、
橋が流れないようにしたために人命が失われる危険がでてきました。
農業について、洪水で田畑がダメになってしまうことはあると思いますが、
諫早の大氾濫の翌年はのりが大豊量だったりということもあるわけです。
……

【合意のありかた――どれだけの人が合意すればいいのか】
論点として、どれだけの人が合意すればいいのかということがあります。
これは簡単な問題ではありません。
たとえば、全員が合意すると言うことはありえないわけです。
また、ある意味では1割くらいの人が変われば地域は変わるわけです。
それが他の人にとっていいというか悪いという判断は難しいわけです。
……

【先住民のとらえかた】
先住民はおおむね環境保護的だと考えがちですが、
われわれが考えている以上に近代化しているわけで
生活形態が違ってきてしまうわけですね。
先住民の人がやっているから伝統的だということは
一概には言えないですね。
……
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詳しくは:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/schedule/4_26b.htm


■■掲示板情報■■

掲示板では、現在こんな議論が行われています!
お気軽にご参加ください。

また、掲示板には、授業後に皆さんに書いていただいた
感想票からの抜粋も掲載しております。(もちろん匿名です。)
あなたの声が掲載されている可能性もあるので、要注目です!
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・今回の講義を聞いて、経済性と文化性の切り離しを当然のことと見ていた自分がい
  たことに気づけた。利用を前提としない一方的なものも、その対比とされるものの
  裏返しを考えるとやはり危ない、あるいは無理な相談であった。使う、ここを前提
  とした上で倫理を作ろうとした時、エゴをできるだけ除いた方向へ持っていくこと
  は人が人であるから難しいことであると思う。また、ロングレンジをどのくらいに
  設定するかで多元性のある方向も変わるのが難しい。

・守るべき「環境」は、特定の種のみが利益をうけるものではなく、どの種も(広い
  意味で)公平に「我慢」をし、場合によってはその種が絶滅してしまってもよいと
  思う。全体として生態系が維持されれば。

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続きは掲示板で:
http://www.sanshiro.ne.jp/bbs/frame.htm?c-board/c-board.cgi?id=e_century


____________________次号予告

次回発行は、5月8日を予定しています。

内容は
  ☆第3回講義の予告
 ☆掲示板上の議論抜粋
 ☆里山訪問のお知らせ
です。おたのしみに!


____________________おことわり

メールマガジン「環境の世紀IX」第2号は5月8日発行予定でしたが、
「環境の世紀IX」第2回講義で
新規購読のお申し込みを多数いただいたため、
発行日を1週間繰り上げました。
ご了承ください。

第1号はこちらからご覧になれます:
http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/frame.htm?../activity/02/k01/info/backnumber1.htm


____________________インフォメーション

【編集・発行】      環境三四郎
〜環境三四郎は、本講義の企画・運営に協力しているサークルです〜
【環境の世紀】      http://www.sanshiro.ne.jp/e-century/
【ご意見・お問い合わせ】      info [at] sanshiro [dot] ne [dot] jp
【配信中止】        http://www.sanshiro.ne.jp/activity/02/k01/info/magazine.htm
【アドレス変更】
  古いアドレスから、 e-century9-ctl@sanshiro.ne.jp 宛に
  chaddr (古いメールアドレス) (新しいメールアドレス)
  と本文に書いたメールを送信してください。

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