リサイクル市2002

→駒場リサイクル市2002のサイト

2002年のリサイクル市における物品提供のお願いと開催のお知らせ。(物品募集・開催ともに終了しました)

関連ページ

→リサイクル市報告書2002PDF(PDF:183KB)

活動紹介

第5回リサイクル市が、2002年4月7・8日の両日にわたり、駒場キャンパスで開催された。これは、卒業や本郷への進学により引っ越す学生・院生から、不要になった家具や家電を無償で提供してもらい、新入生を主な対象として譲り渡すというイベントである。(1)家具・家電を再利用するルートを設けること、(2)それを通じて環境意識の向上を図ることという従来の目的に加え、今回は、(3)運営の効率化を図り企画自体の持続可能性を高めることも方針として掲げた。準備の段階から当日までのリサイクル市を振り返る。(記者:田中佑)

物品提供受付から引き取りまで

ミーティング風景「なるべく小さな労力で大きな成果を出すことを、当初からきゃんえこ(きゃんぱすえころじー)班のメンバーで話し合っていました」と責任者の青山勝治さん(9 期:理科1 類2 年)は語る。そのために、引き取りに際しては(a)提供者による持込(b)リヤカーによる引き取り(c)レンタカーによる引き取り(d)配送業者への委託といった手段を柔軟に選択するなどの工夫をこらしたという。

当日までに集まった物品は家電40 品、家具60 品、小物70 品。特に、家電リサイクル法の対象となっている冷蔵庫・テレビ・洗濯機の提供が多かった(合わせて19 品)。リサイクル市は非営利を旨としていることから、品物の価格はレンタカーや業者委託に要した費用と三四郎メンバーの交通費などを元に設定された。

そして当日

当日の様子開催日である4 月7・8 日は学部ガイダンス・サークルオリエンテーションが行なわれており、多くの新入生が駒場キャンパスを訪れた。両日とも屋外に会場が設営され、提供物品が展示販売された。

今回大きく変更された点は、購入を希望する来場者に(1)当日持ち帰り(2)後日受け取り(3)宅配依頼の3 つから1 つを選択してもらい、(1)(2)(3)の順に優先して品物を渡したことである。これまでは、当日は購入申し込みのみを受け付け、申し込み者の中から抽選して、後日引渡すか配送していた。しかし、購入者がその日のうちに利用できるメリットが大きい物品(例えば冷蔵庫など)が多いことや、保管や配送に関わるメンバーの負担が大きいことから、今回のような仕組みを設けることになった。こうした仕組みの導入により品物の約85%が当日のうちに購入された。全体では約95%に買い手がついた。

今後のリサイクル市のために

メンバー集合写真こうしてリサイクル市は成功裡に終了した。「集めた品物が実際に購入されるところを見るのは楽しかった」と宮田誠さん(9 期:理科1類2 年)は述懐する。もちろん、来年に向けた改善案も既に検討されている。第1 は、提供物品を一時的に保管しておく拠点を設け、ある程度ストックができたらまとめてキャンパスまで持ってくることだ。こうすればリヤカー・レンタカーに限らず、配送業者に委託した場合であってもコストも軽減できる。第2 は、担当を固定しておくべき仕事と臨機応変に対応すべき仕事を峻別し、より効率的に準備を進めることだ。提供物品の引き取りは後者に当たるが、時間・体力を共に要することから、なるべく多くのメンバーが関わることが、負担の平準化につながるだろう。

感動の胴上げ他のきゃんえこのプロジェクトと同様、リサイクル市は、三四郎のみならず提供者、学部事務局、オリエンテーション委員会、さらに購入者など様々な主体との関係を通じて初めて成り立つものである。「リサ市の趣旨に賛同してくれた人々の理解と協力のおかげで、順調に準備と運営を進めてこられたと思っている」という青山さんの一言が印象的であった。

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