![]() |
![]() |
活動紹介近頃よく見かけるようになった「地球に優しい○○」。でも実は使いにくかったり魅力的でなかったり、、という経験はないだろうか。商品自体に魅力がなくては、いくら環境にいいからといっても買ってはもらえない。 必要なのは、「すごく便利だったりハッとする発見があったりで、しかもエコ」な製品であろう。 そんな発想から始まった通称「脱プロ」も始動から半年を迎えた。今回は中心となって活動している佐藤宗彦さん(10期:理科1類2年)とメンバー達6人をミーティング後に取材し、これまでの活動や今後の展開などについて話を伺った。〔記者:大竹史明(4期)〕 「環境配慮」から「実は環境にもいい」へ
「イイっす」「スイート☆ウォール」でコンペに出場これまで半年間の活動は、コンペへの出品を一つの目標として進められてきた。 デザインウェーブ開催委員会主催の富山プロダクトデザインコンペティション2003(テーマ『マンションの収納』)への出品を5月に決定、7月の締切までに2作品のデザインが完成した。 その名も「イイっす」と「スイート☆ウォール」。どちらもスペースのないマンションでのごみ収納に着目したものだ。 「イイっす」は椅子の下をごみ収納に利用することで省スペースを図り、内部の仕切の位置を変えられるためスペースの無駄なく分別回収できるというスグレモノ。 「スイート☆ウォール」はキッチンと玄関の間のスペースを収納に利用し、様々な利用価値がある上にごみの分別回収にも役立つという、建築デザインのレベルでの提案だ。 残念ながらコンペでの入選を果たすことはできなかったが、「コンペを目標に創造する作業は楽しかった」と一年生達は口を揃える。 神戸康聡さん(11期:理科1類1年)は「コンセプトを実際に形にすることの難しさをまずは知りました。」、藤野薫さん(11期:理科2類1年)は「環境に優しい素材を調べるなどして勉強になりました。」と、充実した取り組みが伺えた。 「結果的につながる」ことの難しさ
人は環境改善を目的に生活している訳ではない。 特定の効用を得んとしている人に対して、如何にして効用を損なうことなく結果的に環境配慮型の生活を選択してもらうか。 この環境問題におけるメインテーマに真っ向から取り組むプロジェクトだけに、一筋縄で答えが見えないのも当然と言えるだろう。 今後:コンペは手段にして目的「コンペへの出品は、目的であると同時に実は手段でもあるんです。」と佐藤さんと広瀬雄一郎さん(11期:理科1類1年) コンペを目指す中で、素敵なライフスタイルとは?そこに共存しうる環境配慮とはいかなるものか?、メンバーで考えを共有していく過程自体も大切な目的なのだ。
|