キャンパスエコロジー活動

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活動紹介

 駒場に銀杏の香りが漂い始め、活動の中心も11 期(2 年生)から12 期(1 年生)へと移りつつある。そんな初秋のある日、都内某所で1年間きゃんえこ責任者を務めてきた山内文夫さん(理科一類・2年)にお話を聞き、この夏学期のきゃんえこの活動を振り返っていただいた。
(取材:春原麻子(9期))

元気いっぱいの1年生

 夏学期から12 期生を迎え、現在のきゃんえこメンバーは11期5人、12期7人。毎週木曜のミーティングには毎回10人程度が集まり、今までになく活発に活動が行われている様子だ。もちろん、ただ人数が多いだけではない。「12期は皆やる気があって、僕たち11期がダメだしされるくらいです( 笑)」

 山内さんを始め、11期のメンバーはどちらかというと「自分たちが楽しめる」ことを重視。一方の12 期は「構内の学生たちに、もっと環境を意識してもらうため、ただ今までの活動を引き継ぐのではなく、新しく効果のある活動をしていかないといけないのでは」という意識が強いようだ。

環境週間

 そんなメンバーによるこの夏学期の活動はというと、試験期間には恒例のシケプリ回収も行ったが、なんといっても「環境週間がメインでした」。昨年に引き続き、2 回目の開催となった環境週間2004は、6 月21 日?25 日の5 日間、慶應大学の環境週間と同時期に開催された。「梅雨時だけど、雨が降ったのは初日だけでした。天気は昨年に比べ恵まれていたと思います」。

 環境週間の目標は、まず自分たちが楽しむこと。そして「三四郎はシケプリ回収だけじゃないんだぞ、ってことを目に見える形で知ってほしかった」。その他、昨年開催のとき生協を中心に作ったコネを継続させるため、という面もあったという。

 企画の目玉は、昨年の環境週間でも好評だった古着リユース。学生に呼びかけて不用な服を持ってきてもらい、銀杏並木のテントで展示、気に入ったものを自由に持って帰ってもらうという試みだ。「古着のやりとりを通して、「もったいない」と思う気持ちを持ってもらえたと思います」。最後に余った段ボール一箱分の古着は、教養学部・総合社会科学科の中西徹先生経由で、フィリピンへと送られた。駒場祭でまた古着リユースを、という計画もあるようだ。

 2 日目の22 日(火)には、五号館の教室を借りて、映画上映会&パネルディスカッションを開催した。映画は「環境」をテーマに映画研究会に作成を依頼した上映時間17 分のオリジナル作品。引き続いてのパネルディスカッションは、JACSES と環境省の職員を各1 名招き、炭素税をテーマに約1 時間半行われた。「参加者が見込みより少なかったのは残念ですが、内容は充実していたと思います」。終了後はパネラーの方と参加者とで食事会を持ち、そこでも議論が盛り上がった。

 その他、生協との協力により購買部入口のコンコースでは環境グッズの展示を行った。シャープペン、ポストイット等のエコマーク商品に加え、太陽光発電機や手回し発電機も展示。書籍部では環境本コーナーを設け、環境分野の古典からテーマ講義に出講なさった先生方の推薦本まで、手作りPOP で宣伝した。「POPは好評で、環境週間が終わった後も1 ヶ月くらい使われていたようです」。

 また、部室にたまっていた回収済みシケプリを使ってメモ帳を作成、これを生協コンコースの展示コーナーと古着リユースのテントで配布した。

 もちろん、思い通りに行かなかった点もいろいろある。まず、それまで関係を築いていた生協の購買部と書籍部の店長が今春代わり、しかもその事実を掴むのが遅れたため、連絡が円滑にいかず事前の準備が遅れてしまった。本当は古着リユースのテントで自転車発電も体験してもらうはずだったのだが、借りた自転車発電機が配線トラブルで全く動かず、この企画は断念せざるをえなかった。また、メモ帳配布に関しても、内部から「あの企画には意味があったのか」などの批判があったという。

 とはいえ、環境週間を総括してもらうと「始まるまでは大変だったけど、始まってしまえば楽しかった」と満足そうな顔を見せてくれた。始めに掲げられた、一番の目標は達成されたということだろう。

2005年度へ向けて

 このインタビューの翌日、11 期から12 期へと活動を引き継ぐミーティングが行われる予定だという。今後の活動はどうなりそうか?それは12 期次第だが、「活動の効果を挙げることを真剣に考えているので、恒例のシケプリ回収についても続けるかどうか一から考えなおすことになりそう」だという。冒頭でも触れたように、11 期と12 期との間には活動のスタンスが違うようだが、人により学年により考え方が違うというのは、活動を常に見直し活性化していくために重要なことだろう。1 年間、「まず自分たちが楽しむ」というスタンスで生き生きと活動してきた11 期の皆さんをねぎらいつつ、「効果を出すことを重視する」という12 期の今後の挑戦に期待したい。

記者雑感

 なお、記者も駒場に通っているため、環境週間を実際に体験することができた。残念ながら古着リユースや映画上映会&パネルディスカッションといった目玉企画には参加できなかったのだが、書籍部の環境本コーナーでアルド・レオポルド著『野生のうたが聞こえる』を購入、しけぷりメモ帳もしっかりいただいた。メモ帳はB7 サイズで表紙はグリーン、表紙裏には環境一口メモが書いてあるかわいらしいもので、研究室に持って帰り配布したところ非常に好評だった。記者がきゃんえこ活動をしていた時代から「しけぷりをメモ帳にして学生に還元したい」との案はあったものの実現には至らなかったので、それを実行したというのは十分意味のある活動だったのではないかと、私としては思う。

 最後に、文中に登場した映画研究会作成の環境映画だが、部室にビデオがあるそうだ。関心のある方は、部室を訪ねてご覧になってみてはいかがだろうか。

きゃんえこのお二人
きゃんえこのお二人

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