KEEP

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活動紹介

駒場部門の活動であるKEEPについて、責任者の鈴木聡さん(理科T類、12期)、1年生の鈴木悟司さん(理科T類、13期)と山ア潤一さん(文科U類、13期)に話を伺った。【文責:山内文夫(11期)】

KEEPの活動は?

 KEEPは、昨年のEMSP(環境マネジメントシステム改善プロジェクト)を受け継ぎ始まったプロジェクトである。「KEEPの現在の主な活動は、ビニールプラスチックの処理方法を比較検討し、学部に提案することです。」と鈴木聡さん。今年の3月に廃棄物問題について提案していくことを決定したらしく、昨年のEMSPを参考にし、学部に何を提案していくかが具体的にまとまっていったという形だ。学部への提案のために、大学の現状把握のための先生訪問や工場見学を通し、コストや収集方法を含めビニールプラスチックの処理について考えたという。現在はケミカルリサイクルがよいということで学部への提案書を作成中で、今年度中には提出したいということである。また、実際にビニールプラスチックのケミカルリサイクルを行うということになった場合のことも考え、「現在より分別項目が増えてもしっかり分別するか。」などといった一般学生へのアンケートもとっている。
 KEEPではこのほかに、生協のリサイクルできる弁当箱(ミンミ・リ・リパック)の回収率をあげるための活動もしている。去年の回収率は14%と低く、「せっかくリサイクルできるものなのに回収率が悪いなんてもったいない。」ということで、回収拠点の増加や広報用のポスターの作製、販売される弁当箱に『この弁当箱はリサイクルできます』といった小さな紙をはさむことで、一般学生に知ってもらうための広報も重点的に行ったそうだ。そして、回収結果のデータ集計や、広報の効果を確かめるためのアンケートも実施中だという。
 さらに、大学内にあるごみ箱の設置場所や数、形状などについて学部側に提案していきたいとも考えているようだ。

反省と今後の展望

 KEEPでは活動ですべきことが多すぎて、上記以外のことができないという。山アさんからは「ビラなどの紙問題についても取り組みたいが、今はビニールプラスチックのことについて活動しているため時間がない。」という意見もある。KEEPの目的は学部への提案ということもあり、自分たちでの調査やまとめなどが大変で、時間不足が、メンバーを悩ませている。しかし、提案書を提出すれば一段落する予定で、その後の活動候補があるのはKEEPの活動が活発だと考えることもできるだろう。
 また、山アさんは「学部の内部システムがよくわからず、どこに提案をすればよいかわからず困った。」とも語っている。他団体との関わりでは、このように窓口を探すにも苦労するのかもしれない。
 今後は、環境委員会の方や生協の方、清掃業者の方と話す機会となるk-net(駒場環境ネットワーク)を開催する準備を進めていき、ビニールプラスチックの処理方法の提案書への意見を求めたり、先生方からの提案により新たな活動も始められたらよいと考えているようだ。さらに、鈴木悟司さんは、「現在は、学部・生協・清掃業者がそれぞれ異なった考えを持っており、k-netを通じて連携するきっかけができたらよい。」とも考えている。

KEEPという活動を行って

 KEEPの活動を通して、責任者の鈴木聡さんは、「ビニールプラスチックの処理方法を調べたりすることで初めて知ることも多く、楽しんで調査をすることができた。」と言っている。また、1年生の鈴木悟司さんも「全く知らない状況からいろいろ調べてまとめていくことで多くのことを知ることができて楽しい。」と言っており、KEEPという活動は自分でいろいろ知らないことを調べるため、知識を増やすことができ、楽しみながら活動できるのであろう。また、「KEEPのミーティングでは話し合うことが多く進めるのが大変であり、また、責任者として自分がしたいことだけでなくメンバーがしたいことも考えつつ進めていかなければならないと思った。」と、鈴木聡さんはこの1年責任者として活動してきた苦悩も語ってくれた。

 今回の取材を通して、鈴木聡さんも鈴木悟司さんも話してくれたように、KEEPの活動は楽しそうに思えた。駒場部門を離れ、駒場時代のような活発な活動をしていない自分にとって、このように楽しそうな活動の話を聞くと自分も参加してみたくなってきた。また、責任者の鈴木聡さんは、活動を楽しみつつも責任者として様々なことを学んできたのだと感じた。きっと鈴木聡さん本人もいろいろとこの1年で学び成長できたと感じていることであろう。
 また、KEEPの取材に参加してくれた1年生を見ていると、楽しみながら活動に参加しているようである。今後自分たちのしていきたい活動についても考えているようで、これからのKEEPの活動にも注目していきたいものだ。

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