環境の世紀

活動紹介

 学生が企画に参加し、様々な分野の先生方に環境について講義をしてもらう「環境の世紀」が途絶えてしまってから、早くも2年が経過しようとしている。その復活に向け今どのように活動が進められているのか、2007年度「環境の世紀」プロジェクト責任者である原加保里さん(14期:理科二類2年)に話を伺った。
【文責 12期・脇本有希】

経緯と現状

 2006年度、責任教官であった先生方が多忙になり、また「環境の世紀」の意義に疑問を示したため、「環境の世紀」は1年間休講とし、より良い「環境の世紀」を作るための議論を行った。しかしながら、結局先生方の要求に応えられる提案を作成するには至らず、2007年度夏学期も休講となってしまった。現在は、2007年度冬学期でのテーマ講義「環境の世紀」開講に向け、新たに責任教官として瀬川浩司教授を迎えて活動を行っている。

今回の構想

 今回のテーマ講義「環境の世紀」の構想のなかでもっとも特徴的なこととして、テーマを「容器包装リサイクル法」というかなり狭い範囲に絞ったことが挙げられる。以前は、大きなテーマのなかでプロジェクトメンバー一人一人が個々人の興味に合わせて講師を探し、その集合として講義を構成するのが通例であった。一方今回は、テーマを絞ることで講義間のつながりを強化し、講義の面白さが講師に依存してしまうのを抑えること、環境問題を多角的な視点から見る力を身に付けてもらうことを狙っている。また、関連した施設を見学に行くというプログラムも予定されており、講義の内容をより身近に感じられるように工夫を凝らしている。

ミーティングに参加して

 取材を終えた後ミーティングに参加してみたが、とても活発に議論が行われており、受講生のみならずプロジェクトのメンバーも「環境の世紀」を通じて成長するものなのだと実感した。またこの日は、2005年度のプロジェクト責任者であった田中序生さん(12期:教養学部4年)が参加しており、事務手続きの話になったり、議論が理想論に傾きすぎたりした際にうまく助け舟を出している姿が印象的であった。新しい発想を取り入れつつも過去の経験を生かしていくことで、よりよい「環境の世紀」が作られることを期待したい。

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