リユース市2008

活動紹介

昨年で10回目を迎えましたリユース市は使われなくなった家具・家電をキャンパス周辺に住む住民や学生から無料で引き取って、主に新入生を対象にかかった経費分のみで提供するという企画です。地方から出てきて1人暮らしを始める学生にとって家具・家電の購入は大きな負担となります。しかし、一方では駒場から本郷に進学する学生や大学を卒業する学生からは引越しの際に不要になる家具・家電が存在します。こうした状況に着目し、「新入生の役に立ちたい」「ものを大切さにしてほしい」という想いからこれまで私たちはリユース市を開催してきました。

活動内容

まず、物品を提供していただかないと、リユース市ははじまりません。そこで、ポスター、ウェブ、立て看板を用いて不要になった家具・家電の提供を呼び掛ける広報をしました。ポスターについては、キャンパスのすぐ近く、駒場下の商店街の方々にもご協力いただき貼らせていただきました。

広報をしたら、今度はメールと電話で受付です。問い合わせがくると「やった」と小さく喜ぶ日々です。

そして、予め設定していた日に、運送会社をチャーターして回収を行います(なお、駒場キャンパス周辺の方については、リアカーで回収をしに行きました)。回収した物品は、駒場キャンパスの一角を利用させていただき保管しました。

ついに開催当日!開催するにあたっては、一部の物品は抽選とし、その他はその場で持ち帰る場合にのみ即売を行いました。予め設定した日から希望の配達日を選んでもらいます。たくさん来てくれて大忙しな時もあれば、ゆったりメンバーと雑談したり。

配達も運送会社をチャーターして行いました。届けた時に一言「ありがとう」と言ってもらえる。やってよかったと思う瞬間です。

最終的に余った3点の物品については、処理業者に依頼し適正に廃棄をしました。

リユース市を終えて

リユース市はほぼ毎年開催していることから、知名度も上がり多くの方に利用していただいています。リユース市2008では、2007年3月26日、4月2、3日に東大駒場キャンパス12・13号館前広場で開催し、100点ほどあった提供物品のほとんどが次の人の手へと渡りました。

地元の方々との関わりかた、運営システムの未熟さ、適正な価格の設定、品質の確保、メンバーへの負担軽減などなど、まだまだ改善すべきことはありますが、それでもこうして10回と続けてこられてことはとても素晴らしいことであると思います。そして、それは環境三四郎のメンバーはもちろん、大学、学生、地元などの、たくさんの方々に支えられてこそのことなのだと、今あらためて思います。

環境の世紀と叫ばれるようになりました。リサイクルショップも増えてきました。そんな中で、リユース市のあるべき姿も変わっていくのでしょう。これから、リユース市がどんな成長をしていくのか。楽しみです。

文責:三上貴司(15期)

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