高尾山プロジェクト

関連ページ

→圏央道・高尾山問題に関する報告書PDF(PDF:2,092KB)

→駒場祭企画高尾山シンポジウム発言録PDF(PDF:80KB)

→環境問題や、保護運動のあり方についての考察(シンポジウム開催後プロジェクト責任者による)

活動紹介―予定

(1)フィールドワーク、(2)学習、(3)学生としてできること、この三点を念頭に置き公共事業と実際に関わっていこうというプロジェクト。目標は公共事業の中止であるが、現実的視点を持たなければいけない。なぜなら、その事業にも様々な利点・悪影響があるわけで、一概に自然環境の視点でのデメリットだけで勘案できないからだ。だから、計画見直し、等自然環境の視点をその事業に盛り込ませることもプロジェクトの意義になりうる。

活動は「調査」と「実践」である。関わる公共事業について十分な調査をし、どこに、どのように私たち学生が貢献できるのかをみる。過去の同様の事業を調べ、ケーススタディーをおこなうことで、成功例・失敗例を学ぶことができる。そして、実践。調査で培った情報・行動案を元に現場に出てみる。アプローチの仕方は無限である。NGOとの連携、専門家の動員(東大教授にお願いして政府代替案に関わってもらう)、マスコミへのリーク、等々学生であることを生かさなければ意味がない。

「あなたたち東大生がやることは、あなたたちが思っている以上に周囲に影響がある。」ある他大学生の言葉である。私たちが東大生として、いわんや学生として必ずできることがある。あとはどれだけ調査を深め、想像力・行動力にとんだ実践をやるかにかかっている。現在進行形のこのプロジェクトだが、4月中にも調査に一区切りをつけ、実践に移っていく予定である。

活動紹介―シンポジウム開催

対立から協調へ

このシンポジウムは「高尾山プロジェクト」の集大成として駒場祭期間中の2001年11月25日に行われ、パネリストには、推進・反対の意見の異なる3名(環境総合研究所 青山貞一さん、明治大学教授 市川宏雄さん、高尾山を守る市民の会代表 橋本良仁さん)を招き、司会を渡辺善敬さん(教養学部文科1類2年)が務めた。【記事:小島悦史】

シンポジウムの様子論点として、
  (1)経済効果
  (2)環境アセスメント
  (3)法的手続きと民意の反映
を、それぞれ、八王子市やその周辺地域の交通渋滞緩和・地域振興・都心集中の是正、環境アセスメントのあり方や中立性、公共性の高いインフラ整備の問題と政策への住民参加の関係性、などに関してスライドや具体的な数値を挙げながら、議論された。

参加者の一人は「青山さんは理路整然と、橋本さんは時に感情的になりながらも地元の痛切な声を、市川さんは『理想はわかるけど、現実は動いている。手続きとして、どう理論値を取り入れるかがポイント』。立場の違いによる三者の話し方の違いが印象深かった。」と感想を述べている。この高尾山・圏央道の具体事例も日本の公共事業の縮図ともいえる問題でもあり、膠着している現実の課題に対して、異なる立場の主張があるなかで、対立ではなく相手を理解しどのように協調していけるかを探るシンポジウムであった。

調査活動から一歩進んで社会に働きかけを

高尾山プロジェクトは2001年2月から始まり、現実の社会で自然環境・住環境に侵害が及ぶことを食い止めようという「働きかけ」をコンセプトに活動を行ってきたのが特徴である。責任者の渡辺さんを中心に、資料分析や、JH(日本道路公団)・高尾山を守る会へのインタビュー、高尾天狗裁判傍聴するなどを行い、経済的効果の信憑性・環境アセスメント・民意の反映などの視点から客観的な調査活動を行ってきた。

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→環境問題や、保護運動のあり方についての考察(シンポジウム開催後プロジェクト責任者による)

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