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 グループディスカッション 今回のゼミでは2グループに分かれ、ディスカッションを行いました。 グループ1テーマ:フードセキュリティー・フードセキュリティーを日本で考えて、世界を見る
 ・先進国は食料が過剰に余っている。それを途上国に分け与える。しかしそのことが途上国を途上国のままにする。
 
 ・資源を売ることで外貨を稼ぐ。土地生産性の低さを補う。
 
 ・土地生産性はあげられるのか。
 
 ・途上国が生産性を上げるとどうなるか。
 
 ・根菜系以外に作れるか?
 
 ・作れるのでは。
 
 ・途上国の方から引っ張られたかたちのフードセキュリティー。
 
 ・危機が身近なものとして感じられない。
 
 ・だんだんバランスが崩れ、物価が上がってくる。経済の問題でふりかかる。
 
 ・食生活を昔に戻せばフードセキュリティーは解決するが、そういう問題ではない。
 
 ・今の現状、今の日本は買っているが捨てている。この状況でいいのか。
 
 ・サービス業が無駄が多い。
 
 ・捨てている部分も消費量に加えられている。
 
 ・日本が苦しむくらいの食糧危機がきたら途上国は大変。
 
 ・途上国の問題として人口増加の問題もある。生産性が低い。そのへんを変えればいい。
 
 ・先進国の技術をアフリカなどにつぎ込む。
 
 ・技術移転により、食生活が変わり、貧困層はより貧困になる。
 
 ・緑地化も単純にいいとはいえない。
 
 ・途上国の社会構造を考えなければならない。
 
 ・緑の革命の問題点は貧富の差の拡大をもたらしたこと。
 
 ・それでも自給率を上げなければならない。
 
 ・食料自給率が100%近くないと、工業発展もない。
 
 ・食料が余剰すると、価格の低下をもたらすだけ。
 
 ・緑の革命はおきた方がいい。
 
 ・そんなに価格が減るわけではないのでは。
 
 ・社会構造が変わらないと、余剰は家畜に行く。
 
 ・台湾は国内で回している。
 
 ・貧困層には行ってない。
 
 ・そういうのが起こったときに、その国の政府はどうするか。
 
 ・外貨を得るために輸出。
 
 ・フードセキュリティーという概念があればよい。
 
 ・緑の革命は簡単に起こせるか。
 
 ・土地が痩せているところで最初起きた。次に豊なところ。一部は大丈夫。
 
 ・フードセキュリティーは環境という面は含まれていないのか。
 
 ・長期的な面で見れば含まれる。短期的では含まれない。
 
 ・焼畑が今までうまくいってたのは、人口が少なかったから。周期が短縮されて、うまくいかなくなった。
 
 ・自給率を出して意味があるのか。
 
 ・品目と、バックグラウンドを考えなければならない。ものによる。
 
 ・輸入量が多くて自給率が低いのと、食料の絶対量が少なくて自給率が低いのと2種類ある。
 
 ・フードセキュリティーの観点が必要。
 
 
 
 グループ2テーマ:食料自給率まずはじめに食料自給率についてどう思うか、を一人ずつ述べた。
 ・食料自給率が低くても、生源寺先生の言うように、一人当たり1800〜2000Kcalを一日に得ることができるなら少なくとも死にはしないのではないか。結構大丈夫なんじゃないか。
 
 ・人に依存していると輸入がストップした時、今とは状況がかなり変化してしまうので上げた方がいい。技術の輸出で増産していけば。また、他の国に回していけばよい。
 
 ・世界的に増産していけばいい。日本で増産して他の国で減産、ではなく世界全体で不利益を被るような国がないように。
 
 ・輸出国が自分たちの食料だけでいっぱいいっぱいになる時、輸入が途絶えることはあり得る。生活環境が変わらないようにする手を打つことが必要だ。食べ物はないとやっていけないので工業製品とは別に考えるべき。
 
 ・食料輸入が途絶えても死にはしないかもしれないが、オイルショックのように混乱が発生するのは問題。生源寺先生の言うように、途上国が発展したら先進国が途上国の作物を買うというのではだめかもしれない。
 
 ・日本の農業の話につながっていくと良い。
 
 ・セキュリティの話は実際大したことではないのではとも思う。「地産地消」がキーワードに。作っているのを見て、それを食べられるってすごくいいと思う。途上国の作物を買わないと成り立たないというような文化を見直すべき。
 
 ・食料自給率の話ってどんなものなのかなと聞いていた。いざって言う時は皆がちょっと我慢すればいいのかなとも思う。
 
 
 そうするとやはり自給率の問題というのは単に「食」の問題でなく、そこから派生してくる様々な社会的な問題もからんでくるので重要である。ここでどう思うか?(途上国の話にも関連してしばし意見交換が活発に)
 
 
 ・自分が食べる分は責任もって作らなければならない。アイルランドで飢饉の時、イギリスがお金にものを言わせてただでさえ足りない食糧を買っていった。
 
 ・アイルランドの場合は支配されていたからでは?
 
 ・必ずしもそうではない。高ければ売ってしまうのではないか。
 
 ・飢饉の時とはまた別に平時は「買ってくれ」ということになるのでは。
 
 ・モノカルチャーをはじめとするもろい経済体制が問題では?
 
 ・アフリカ等は元々生産性が悪いため、先進国がいくら買うといっても、技術や教育の問題があって生産性を上げていくのは難しい。
 
 ・しかし、元々は自分達で作って食べていたのになぜこうなったのかということを考えると、商品作物の話が出てくる。その作物が土地に合ってなかったりすると、元に戻れなくなってしまう。
 
 ・人口の増加なども関係している。
 
 
 今までの議論の感じでは、日本の自給率というよりは、もっと別のところに関心があるようなので、自分達食べる分を作って食べる、ということがなぜできていないのか、作る国、買う国があって、しかも食べ物があまる国、食べ物がない国がどうしてあるのか、食糧の配分ということにからめて議論しよう。
 
 
 ・やはり食糧が安い国があるとそこから大量に買う。
 
 ・むしろ日本などが途上国の物価に比べて高い値段で買うから売るのでは。
 
 ・農業しか売り物が無い国が多く、売れるくらいの工業製品を作れる国は少ない。
 
 ・食糧を作っている人は食べることができ、食べ物が無い人は作っていない。作ることができない。
 
 ・作ることができても土地がやせていたり、気候条件の制約があったりすると作っていても必ずしも十分に食べられるわけではない。食べられない人は作っていようが作っていまいが食べられない。
 
 ・技術指導や、途上国の発展後の工業製品の輸出などによって途上国が作物を買えるようにすればどうか。
 
 ・途上国を発展させるってどの辺りに基準を置くのか。途上国を日本並みにするということか。日本を少し下げて、途上国を上げるということか。
 
 ・後者の方。
 
 ・それにしてもなぜ自給自足ができないのか。
 
 ・自分の国の国民が全員きちんと食べられていないと食糧輸出禁止とかはどうだろうか。
 
 ・フェアトレードに着目したい。きちんと評価できるようなシステムが必要。
 
 ・途上国ははじめ食糧は輸入で頑張って発展して余裕ができたら自給率を上げるようにするというのはどうか。
 
 ・発展したら安定を求めるから、食糧自給率に目がいくだろうからそうかもしれない。
 
 
 
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