2009年度中根小学校

第1回(2009年7月7日)

はじめに

今回初めて中根小学校で授業させてもらうということで、とりあえず「今、小学4年生がビオトープをどう考えているのか」というテーマで授業を行うことにした。


内容

中根小学校の体育館を使わせてもらい授業を行う。対象は小学校4年生60人(2クラス)。

授業形式としては、1グループ10人ほどに分けて6グループ作り、作業。

ビオトープに行ったことがある子どもたちには「ビオトープに何があった?どう感じたか?」を、行ったことのない子どもたちには「どうしてビオトープに行ったことがないの?」「行ったら何をしたい?」「何があると思う?」など、ビオトープについて思いつくことをポストイットそれぞれ書いてもらい、模造紙に貼ってもらった。

・ほとんどの子どもたちはビオトープに行ったことがあるらしく、驚いた。

・メダカがどうしてやってきたのか(人為的ではない)や、最近ビオトープにやってきた生き物(ハクビシン)を説明できるなど詳しい子どもたちも多くいた。

・ビオトープに呼びたい生きものとしてワニやチンパンジー、トムソンガゼルなどを挙げたりもしていたが、みんな生きものにとても興味を持っていることがわかった。

・現在、中根小学校ビオトープは池の周りの雑草と池の中の水草が生え放題になっていることを挙げて、問題意識をすでに持っている子もいた。

自分たちで書いたものを見ながら、三四郎メンバーからの問題提起。「今のビオトープの状態で、みんなが今までに体験したことをこれからも体験できるのかな?(問題提起)」「また、今みんながビオトープに対して持っている不満は、どうやったらなくなるんだろう?(問題提起2)」この二つの問題提起をきっかけとして、子どもたちの意見を聞き出すとともに、子どもたちに今のビオトープに関して危機感を持たせようとした。

・すでに問題に思っている子どもも多くいたが、どうすればいいのかよくわからない様子。(どのくらいの雑草・水草を取ってしまっていいのかetc)

・生きものを呼ぶために整備をしなければいけないということはなんとなくわかっている様子。(トンボは水面が草で覆われて見えないと来てくれないということを知っている子どももいた。)

その後、各班の成果を発表し、成果を共有した。


反省

子どもたちは楽しく作業をしてくれたように感じたが、僕自身、彼らと楽しむことに集中しすぎて、グループをまとめることがうまくできなかったように思う。子どもと仲良くなることはもちろん重要なことだが、ほどほどにしなければならない。

子どもたちは思った以上にビオトープを知っているようだった。これからは整備について中心に授業を展開していってもいいと思う。

授業後、三四郎メンバー内で反省会が行われなかった。班ごとのグループワークを含む授業では、その班がどういう感じで合ったかを共有するために重要だと思う。

第2回(2009年10月29日)

テーマ

先生方からの依頼に応えて、ビオトープの整備作業のお手伝いをしました。


ねらい

生きものが多く来るようにするにはどうすればよいかを考えながら整備を行う


授業内容

①柵を作る②池をキレイにする③ゴムシートを隠す④池の周りの草を抜く⑤生きもののすみかを作る の5つの班に分かれて作業を行いました。各班にはみずプロジェクトメンバーがそれぞれ付いて簡単に説明をした後、一緒に作業をしました。その際、子どもたち自身に考えさせることに重点をおいて子どもたちと触れ合いました。草抜き班は比較的早く作業が終わってしまいましたが、空き時間は生きものに興味を持って観察することを促し無駄な時間にならないように心がけました。時間内に整備も完了しキレイなビオトープなりました。


反省・感想

チームによって作業量が異なっていたため、人数配分に事前の考慮があったものの、うまく作業に加われない児童や他の事をして遊んでしまう児童もいたのが残念でした。私たちからの働きかけをより多くした方がよかったのかもしれません。このような問題点はあったものの、子供たちが自ら学び考え、体験するという流れを確保することができたのはよかった点だと考えます。

また、作業上必要な最低限の予備知識はメンバーで共有していきましたが、現場ではそれだけでは対応できない場合もあり知識の不足がやはり課題であると感じました。特に、児童がビオトープで発見した生きものの生態などについてはわからない場合も多かったので、対策が必要です。