環境の世紀を迎え、環境三四郎会員の中にも博士学位取得者や大学のスタッフとなる人が出はじめました。環境三四郎RC(リサーチ・センター)は、そうした会員が中心となって責任を持ち、世代を越えた枠組みで、継続性・公開性の高い活動を行うことを目的として、2001年1月に立ち上げられた部門です。
活動内容は、環境問題に関する調査・研究・情報発信および他部門の調査活動の支援を想定しています。これは、10年先、20年先を見通した時に、環境三四郎が国内有数の調査研究型NGOとして活躍できるようになるための「準備運動」の一つであると考えています。
最初の2,3年の中期的な活動としては、「市民のための環境問題の教科書」を作ることを目標にしてきました。そのための第一歩として、2001年の1月から4月までは「環境問題の原点」ともいわれる「水俣病問題」を題材として研究会を開きました。具体的には、主要文献を元にした事件史の検討作業を行い、そこから得られる環境問題全般に対する示唆のとりまとめをしました。