4.多摩川流域の自然に配慮した護岸


・目的
・実地記録
 <町内会のおっちゃん>
 <カワセミが見れる川>

 <外来種、コイなどの問題>
 
<カワセミ配慮護岸の工事?>
 <コンクリート張りの護岸>
・資料
・リンク

地図(右上のサテライトで衛星画像)



目的:
コンクリート護岸;特に「三面張り」と呼ばれる施工法で護岸された河岸、および「近自然工法」と呼ばれる工法が用いられた河岸の両方を歩き、その植生や動物相といった自然環境の豊かさの度合いを比較する。



実地記録:

喜多見駅に到着した。駅にあったコンビニで昼飯を各々買った。みんな集まったかな?それでは、出発しよう!

この日はあいにくの雨、、、でもなく、かといって晴れでもなく、曇りだった。雨も降らず、強い日差しもなく、ちょうどいい天気だった。駅から少し歩いて、野川に着いた。野川は、いい感じに植物が茂っていて鳥も来ていた。そんな感じでぼーっと川を眺めているとき、河岸でゴミを拾っている一人の男を見つけた。





<町内会のおっちゃん>

みんなでその男に話しかけようということになった。そして、近付いていくと、なんとあっちから話しかけてきた!ゴミ袋を運ぶの手伝ってくれって。そこで、ゴミ好きな(?)三四郎の人達の中から一人が手伝いに駆り出された。

そのおっちゃんが戻ってきて、話を聞いてみた。その話によると、おっちゃんはなんと帝国大学入学で東京大学卒業であり、その後都立大の教授などを経て、現在は町内会のゴミ拾いをしているということらしい。おっちゃんは色々と語ってくれて、町内会では月に数回何人かでゴミ拾いをしていること、川の水量確保のために「浸透升」(→資料)というのがあること、近くにホタルの自生地があること、さらには、石原都知事が川の上か下に道路を造ろうとしていることの批判などを聞いた。おっちゃんは本当に語るのが上手かった。そんな面白い話の中で一番輝いていたのは、カワセミの話だった。


<カワセミが見れる川>

野川の水はとてもきれいなので、カワセミが来るのだ。しかし、見られるのは3日に1回くらいで、もし1日に2回も見ることができたら、その日はずっとhappy!だという。そこで、そのまま川を下る予定を変えて、カワセミが見られる上流に向かうことになった。

川を上って行くと、セキセイ、カルガモ、カワウ、コサギ、アヒル(笑)などの鳥に出会った。散歩している犬と触れ合い、さらに進んで行った。

「あっ、カワセミ」

双眼鏡を借りて見てみると、いた。確かにカワセミだった。あの美しい青と腹のオレンジの対比が素晴らしかった。僕らが見ていると、写真家の人も来てカワセミを写真に収めていた。しかし、カワセミはそんなに長くは止まらずに、下流の方へ飛んで行ってしまった。

もうカワセミを見て満喫したので、川を下ることになった。そして、下って行くと、またカワセミに出会った!今度は木の中に止まっていた。2回も見ることができてhappy!なんて思っていたら、そいつは木から飛び出し狩りをした。魚を捕まえる瞬間まで見られて、もうHAPPY!だった。(写真では、真ん中の少し上のオレンジのやつが多分カワセミ。)





<外来種、コイなどの問題>

↓は外来種シュロ


さらに下って行くと、川の中にコイばかりいる部分や、草が茂りすぎて川が見えない部分があり、問題だなと感じた。(写真↓はコイが多かった所)





そして、昼時に次太夫堀公園に着き、少しビオトープ(?)を見てみた。小川が流れており、そこで遊ぶ子供たちはザリガニ釣りをしているようだった。ここで、朝に買った弁当を食べて一休みした。


<カワセミ配慮護岸の工事?>

昼食後、再び野川を下って行くと、護岸工事現場があった。その工事により「カワセミに配慮した川岸」ができるらしい。気になるところである。(カワセミ配慮護岸の工事の写真)





<コンクリート張りの護岸>

仙川との合流地点に着き、仙川の方も見ると、バリバリの三面張りだった。コンクリートの間から草が生えていたが、川の中には何もいないようだった。三面張りはやっぱり良くないと思った。さらに、仙川から野川に流れる所は段差の大きい階段状になっていて、魚が絶対に行き来できないようなものだった。(階段の写真)




そこから多摩川の方に向かい、広い公園を通り抜け、やっと多摩川に着いた。
多摩川でバーベキューを楽しむ人達を遠くに見ながら、二子玉川の駅で解散した。



資料:


多自然型工法(近自然工法)について

  @.多自然型工法(近自然工法)とは

  A.多自然型工法の役割

  B.多自然型工法のポイント

  C.多自然型工法の具体例

せたがやトラスト協会とは?

浸透升とは?

野川の源流は「HITACHI」
  

地図で野川の源流を探してみよう!すると、日立にたどり着く。→地図(右上のサテライトを押すと衛星画像)

「なんで?」と思った方は、こちら→日立製作所 中央研究所の森





リンク:野川公園

    野川・国分寺崖線(「谷保ーくにたちの里やまから」より)

    カワセミ写真ライブラリー

    事例紹介:自然豊かな川づくり(リバーフロント整備センター)(リンク切れ)

    工法紹介:北陸地方整備局 多自然型川づくり(リンク切れ)



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