コンセプト『私達に何ができるのか』について
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 先日京都議定書の発効を迎え、愛知では愛・地球博が開催されています。
 今「環境」はますます時代のキーワードとして脚光を浴び、多くの人が関心を寄せています。 このテーマ講義「環境の世紀]U」の受講生の皆さんも、「環境」に関心のある人が集まっているのだと思います。 それでは「環境問題」と言ってどんな問題を思い浮かべるでしょうか。 一口に「環境問題」といっても、その捉え方やそもそも問題であるのかさえ、一人一人異なるのではないでしょうか。 「環境問題」と呼ばれているものは、地球温暖化問題や生物多様性喪失の問題、水資源の枯渇化や食糧問題など 数え上げればきりがないものかもしれません。
 「環境問題」とは一体いかなる問題なのか、何故環境を守らなくてはいけないのか。
 時代のキーワードとなった今こそ、もう一度考えてみる時期ではないでしょうか。
 そして学生という立場だからこそ「環境問題」の解決に必要なものとは何か、 そもそも解決とは何なのかを真摯に問うことが出来ることも多いと思います。
 「環境問題」の解決には工学、農学、理学、経済学、法学、政治学、社会学といった 既存の学問分野を横断した学際性が必要であると言われていますが、 まだ専門にわかれていない皆さん一人一人が問題にどう関われるのかを考えてもらうことが、 将来とても大きな実りになることと思います。
 そう考え今年後のコンセプトを「私達に何ができるのか」にしました。
 「環境問題」に取り組む様々な講師の方々の話を聞いて、皆さんの将来の参考にしていただければ幸いです。